恋愛もよう。２ (ページ17)

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隆二の家に帰って、冷えた体をお風呂で温める。

湯船に浸かり、虚ろになってきた目をちょっとだけ…

閉じようとしたところに聞こえた隆二の声。

「さむっ。」

独り言を呟いて何の断りもなくドアを開ける。

相変わらず俺様な彼氏。

もう分かってることだから今更驚きはしないけど。

体を洗う姿を見つめて、またボーッとして。

このまま寝ちゃいそう。

「こんなとこで寝んなよ。」

「……寝てないもん。」

「寝そうな顔してんじゃん。先出る？」

横に首を振れば蛇口を一気に押して急いで髪を流して。

浴槽の中、私の後ろに体を滑らせた。

「お前がそんなこと言うなんて珍しいじゃん。」

私の髪を左肩に寄せて、右耳に口をつけながら話す隆二。

お湯の中の手は、私の太ももを優しく撫でる。

その声に、その手のひらに、すけべ心がポッと芽を出す。

「クリスマスだから特別ね。」

昼夜逆転生活の隆二と昼中心の私とじゃ生活リズムが違って。

こうして一緒にお風呂に入ることも少ない。

二人で入る習慣がないし、そもそも明るいとこで体を見られることが恥ずかしい。

だから今日は特別。

「嬉しい？」

私がそう聞けば

「毎日クリスマスにしてやりたいくらいな。」

手を私の頬に伸ばしてきて、後ろに向かせる。

私の唇だけを見て、隆二の顔が近づく。

その顔がすごくセクシーで、ずっと見てたかった。

キスをしながら時々目が合って、そのたびに隆二の舌が絡みついてきて。

ふたりの吐息がバスルームに響く。

持ち上げられた体は浴槽の縁に降ろされて、お湯の中で座る隆二を見下ろした。

朦朧としてくる意識の中、隆二の髪を掴んで。

深く息を吸い込んだ。

痙攣する膝に手を置いて、隆二は前髪の隙間から上目で私を見てきて。

「いい？俺も…」

その視線と言葉にまた、ぎゅっと胸の奥が掴まれる。

「してあげようか？」

私が隆二を……なんて思って聞いたけど

「…きて。」

差し出された手を握って、湯船に、隆二に、身を沈めた。

抱き合って触れる素肌は水滴に汗が混じって。

燃え上がるふたりの熱で隆二も私も、顔が真っ赤に火照ってた。