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事実を隆二の口から聞いて、かなりショック。
分かっていたのに、超ショック。
��美人なスタイリスト vs 平凡OL��
…………負けた。
自分の中で勝手にコングを鳴らし、比較して撃沈。
自分に自信があれば、隆二の一番だと自信があれば、こんな嫉妬もしなくて済むんだろうけど。
顔もスタイルも綺麗で、仕草や話し方まで綺麗な元カノを見たら……
どうして私なんかと付き合ってるんだろう
と、隆二から与えられてきたたくさんの愛を信じられなくなってしまう。
すべてが振り出しに戻る。
そんな自分が心底キライ。
「………A？」
「もう皆の所に戻ろう。」
「まだ話終わってないじゃん。」
「私の中では完結したよ。今ので。」
「俺の中では終わってない。ねぇ、こっち見てよ。」
私の頬に自分の頬を寄せる隆二。
意地っ張りな私はそこですんなり隆二の顔を見ることが出来ない。
「ねぇ、A。」
だから隆二はもっと私を振り向かせようと必死になっていく。
何度も名前を呼んで、合わせた頬には何度も唇が触れて。
私のことしか考えないで欲しいって思った。
そして改めて思う、
私は隆二が好きすぎるって。
「もー、こっち向いてってば。」
頑なに振り向こうとしない私を隆二は無理矢理抱き上げ脚の上に座らせた。
胡座に跨って顔を上げれば隆二は困った顔をしてた。
そんな顔をさせてる私も同じように困り顔。
「まだご機嫌ななめなの？」
私の頬を優しく撫でてくれる。
きっと気持ちを落ち着かせようとしてるんだと思うその行為が、私には効果てきめん。
「ちょっとだけ。」
やっと隆二の目を見ることが出来た。
「Aが嫌なら、担当変えてもらう？」
隆二の気遣いに、素直に頷きたかった。
「ううん、変えなくていい。私のわがままで担当変えたり出来ないよ。」
「本当にいいの？」
「………うん。サロンに行きずらくなるの嫌だもん。」
「理由なんていくらでもあるじゃん。」
「例えば？」
「態度が悪いとか、センスが悪いとか？」
「私そんな事言えない。」
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作者名：taka
| 作成日時：2016年12月6日 22時
