story16 ページ32
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敬浩さんと付き合ってラブラブドッカーン!な毎日を過ごせるんだと思い込んでた私
でも現実は本当に甘くない。
ライブのリハや収録、撮影と忙しい敬浩さんと会えるのは10日に1回くらいで。
まゆには自慢気に「焦らしてるの!」なんて言っときながら、焦らされてるのは私だ。
会いたいと思っても忙しいから、疲れてるだろうからとゴチャゴチャ考えちゃって会いたいなんて言えない。
ひたすら敬浩さんからの連絡を待つ、可愛げの無い彼女だと自分で思う。
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「A、どうした!?鼻の下すごーく伸びてる!」
「んー?知りたーい?」
「……………いいや。分かったから」
「えー聞いて聞いて!敬浩さんがねー、会いたいってー!」
「そっかそっか、良かったねぇ」
「冷たいなぁ、もー!」
待ったら待った分だけ会える時の喜びがもの凄く大きくて、
敬浩さんに会えると思うと、仕事だって頑張れる。
仕事の合間を縫ってかけてくれる電話も、メールも、TVの中に映る彼の姿もすべてが私の活力になる。
どんどん私の中で敬浩さんの存在は大きくなって、好きって気持ちは溢れるばかり。
「早く会いたいなぁー」
仕事をしながらも考えるのは敬浩さんのことばかり、ウハウハしちゃう恋焦がれるこの時期が私はたまらなく好き。
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作者名:taka | 作成日時:2016年3月17日 18時