* ページ28
.
「………最悪………ありえない」
「ごめん!本当にごめん!マジで、マジでごめん!」
A、人生最大のハプニング!!
今市隆二からアルコールぶっかけられたの巻!!
それはほんの数十秒前、
私が臣さんと隆二くんに「敬浩さんという素敵な彼氏が出来ましたー!」と幸せ報告をした瞬間、
「お、マジで!?やったじゃーん!」
臣さんの若干棒読みな祝福の声と共に隣に座る隆二くんの方から聞こえたおかしな効果音
「ブーーーー!」
頬が冷たく、左側の髪だけ湿り気を帯びた
口からビールを吹き出したのだ。
固まる私を隆二くんは焦りに焦っておしぼりで至るところを拭いている
「今市さん!そこ胸だから!触りすぎー!」
「隆二、ないわー!ぶっかけて胸触るとかないわー!」
お腹を抱えて爆笑するまゆと臣さん
「あ、やべ、ごめん!全部ね、わざとじゃないの……ほんとごめん!」
「もういいよ?あれでしょ?野球みたいにお祝いのビールかけでしょ?」
「隆二の口からな!女にやんなよー!」
せっかくフォローしたつもりが、笑いながらまだイジり続ける臣さんのせいで隆二くんはまた凹む
「私、トイレで顔直してくる!」
そう言って立ち上がると、隆二くんに腕を掴まれて
「俺も行こうか?」なんて子犬みたいなウルウルした目で言われたんだけど………
「女子トイレだから、大丈夫だよ?」
「あ、あ、だよね?……ごめん!」
自分の天然発言が恥ずかしかったのか、俯いた。
「隆二ー、テンパりすぎぃー!」
臣さんは笑いすぎぃー!
1133人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:taka | 作成日時:2016年3月17日 18時