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カウンターに横に並んで座った私たちの前に、湯気を立てた美味しそうなラーメンが運ばれてきた。
ゴクリ………
ふたりの喉が鳴った……気がした。
「「いただきます」」
隆二くんは味噌、私は醤油を頼んで味比べすることにした。
「「……んま!」」
目を合わせて微笑み合いながら、同じ言葉を口にした
半分食べ終えた頃
「ちょっとちょうだい?」
隆二くんの視線は私の器に注がれていて、交換してまた「ぅんまー!」と声を揃えた。
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「まだ時間大丈夫?」
隆二くんにそう聞かれ、腕時計に目をやればまだ20時でこれからが……大人の時間。
「全然大丈夫!どこか寄ります?」
「近くによく行くバーがあるんだけど、どう?」
「行く!」
バーまで歩きながら、ラーメンについての討論会。
チャーシューがコロコロなのがあれだねーとか、でもちぢれ麺は良かったとか、醤油より味噌だったなーとか。
ただ "美味しかったね" だけじゃなくて、こうした方が良いだのあれは良かっただの話は尽きない。
好きなモノを分かち合えるって、楽しいです。
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作者名:taka | 作成日時:2016年3月17日 18時