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大人四人でぺろりと平らげたお好み焼きは、高級マンションの一室に焼けた臭いだけを残した。









「うわー!なになに?どーなってんの?」









マジック番組に声を出しながら、画面に食い入る私たち。









隆二くんの反応は子供みたいに「なんで?どーして?」そればかりでテレビより彼に夢中になりそう。









「あ、俺これ分かるよ!教えてやろっか?」









「なに?臣ってマジック出来んの?」









「ちげーよ!他の番組でタネ明かしやってたんすよー」









「えー、私も知りたい!」









まゆも真っ赤な顔をして臣さんに擦り寄っている。









なんだ、いい感じじゃん臣さん!









若干飽きてきた私は冷蔵庫にお酒を取りに行ったけど、もう空っぽになっていた。









「あのー、お酒無くなっちゃったんで買ってきますねー!何か欲しいのありますー?」









臣さんのタネ明かしショーを中断させてしまったことに少し罪悪感……けどコッソリ抜け出せないし。









酒なら何でもいいと言う臣さんと、いってらっしゃいと着いて来る気もないまゆを横目に隆二くんが立ち上がり









「俺も行くよ。上着持ってくるから待ってて」









隆二くんが寝室に入った瞬間、静まり返ったリビングで臣さんとまゆがニヤリと私を見る









「……………なに!?」









「「別にぃー」」









なんだ、コイツら。









この展開、狙ってたでしょ。

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作者名:taka | 作成日時:2016年3月17日 18時

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