私のヒーローてひょんくん

てひょんくん.44 ページ44

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100ｍ走の時よりも精一杯に走った
足取れるんじゃないかってくらい走ったけど


私はトップアスリートじゃないから少し前を走ってる白組を抜かしきれない



距離を詰めてほぼ同時にアンカーのてひょんくんの共へ



てひょんくんわかりやすく大きく手振ってくれてる



｢てひょんくん、ごめんっ！｣



テテ『ありがと、1位取るね』



てひょんくんに無事にバトンを渡せたのに安心して足がもつれて転んでしまった



みんなはアンカーに夢中で周りは誰もいなくなってて、あまりの痛さに地面に寝転ぶ



｢いったぁ、｣



わぁぁぁっと歓声が聞こえる
テヒョン最高！とかテヒョンくん♡って聞こえるからてひょんくん勝ったんだ



それにしても痛い



どんな転び方したのか覚えてないけど全身ズキズキ痛む



太陽の眩しさに目を閉じると、大丈夫！？っててひょんくんの声が聞こえる



頑張りすぎて幻聴が聞こえるようになったか



今頃、てひょんくんはみんなに囲まれてみんなのヒーローになってるんだろうな



『千里、大丈夫？』


目を開けると太陽の眩しさはなくてどアップのてひょんくん



テテ『お疲れ様、千里のおかげで勝てた！転んだのすぐ助けられなくてごめんね。救護室行こう』



｢へっ、あ、ちょっ！｣



人生2度目のお姫様抱っこをされて恥ずかしいけど、今は痛すぎてそれどころじゃない

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