私のヒーローてひょんくん

てひょんくん.16 ページ16

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逃げ続けるんだけどしぶといから１週間も追いかけられる



私はアイドルかって突っ込みたくなるんだけど




今日はどこ行こっかなって考えてたら捕まったよね
しかも人数増えてる



『あんたなに逃げてんの』


「逃げてませんよ。走りたい気分だったんです」



『テヒョンくんに近づくなって言ってんの』


『お前みたいなブスが近づいていいと思ってるの？』


『次はないからね』



あー、またアザできた
てひょんくんになんて言おうかな


野球少年が投げたボールが当たったにしとこう




＿＿＿＿＿＿＿＿


テテ『その野球少年って誰！？』



ぷんすか怒りながら私の手をひくてひょんくん



「大したことないから笑」



テテ『ふーん、』



「いたっ、てひょんくん急に止まらないでよ」



私の1歩前を歩いてたてひょんくんが
急にピタッと止まってアザができた頬を撫でる



テテ『ねぇ、いつも怪我作ってるけど本当に猫に引っ掻かれたり野球少年のボールが当たったりしただけなの？』



さっきまでの表情とは違って何か見透かしたような綺麗な真っ直ぐな瞳で私を見つめる




「…そうだよ。てひょんくんは何も気にしないで」



これは私の問題なんだから

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