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「ついたぞ」

「ありがと、昴さん」

港近くに並んでいる倉庫の一つの前に車を停めて、俺は昴さんと分かれた。

倉庫に入ると、外よりも少しひんやりとしていて、鉄がサビた匂いがした。

とにかく奥に向かって走っていると、前方から男の話し声が聞こえてくる。

俺は脇の物陰に隠れた。

「お前、例の電話はかけたんだろうな」

「はい、滞りなく」

「俺は女の様子を見てくる。お前は入口の見張りに戻れ」

敬礼をして部下らしき男が駆けていくのを見送って、俺は蘭達の元に行くであろう男を追った。



「元気か?」

そんなはずは無いのに、男はそう声をかけた。

その先には涙で顔をぐちゃぐちゃにした蘭と、蹲って倒れているAさん。

「早くここから出して!」

「ふん、威勢のいい女だ」

前のめりで男に食ってかかる蘭。

男が蘭に近づいた瞬間、俺は狙いを定めて麻酔針を放った。

「…え?」

「蘭姉ちゃん!」

驚いている蘭に駆け寄ると、彼女は目を丸くして、それからほっとした顔になった。

麻酔を打ち込まれた男はぐっすりと眠っている。

「蘭姉ちゃん、早く逃げよう」

俺が蘭の手足を解放しようと尖ったものを探していると、蘭がAさんを見て唇を噛んだ。

「で、でも、Aさんが…」

「…生きてる、よね?」

ピクリとも動かないAさんに急に心配になる。

蘭は分からないと首を振った。

「とにかく、Aさんも連れてここから逃げよう」

そう提案した時、




「…おい…ネズミが入り込んでるじゃねーか」

背後から声がして、俺は恐る恐る振り返る。

そこには新たな拳銃を持った男が2人。

「お前、両手を上げてそいつらから離れろ」

銃口を向けられ、俺はやむなく言う通りにした。

…これはまずい事になった

頭をフル回転させていると、後ろから誰かが走ってやってくる足音がする。

「らーん!無事かー!」

「おっちゃん!?」

こちらに向かってくる聞き慣れた声に、俺は驚いて振り返った。

「ぼうず!……蘭っ!!」

おっちゃんはこの状況を見て足を止めた。

男達は蘭とAさんの頭に銃口をぴったりくっつけてにやりと笑う。

「俺達の望みは仲間の解放…及び毛利小五郎の断罪だ」


「俺の…断罪だと…」









考えろ、考えるんだ、工藤新一。


2人を助けるには…この状況を脱するには…


どうしたらいい!?









to be continued…

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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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椿 - えだまめさん» コメントありがとうございます!!多分どんどんグダグダになっちゃうと思うのですが、変わらず応援してくれたら幸いです! (2020年1月29日 12時) (レス) id: 55324010a1 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ - おもっしろい!夢主ちゃんと安室さんのすれ違いが凄くてもどかしい。でもそのムズムズ感も楽しいです!ストーリーもしっかりしてるけど、サクサク読める速さの流れなので毎回毎回が気になります。更新頑張ってください!応援しています! (2020年1月28日 17時) (レス) id: e05e54b6fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椿 | 作成日時:2020年1月16日 19時

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