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「わあ!すごーい!」
 

リムジンが送ってくれた会場の衣装室にて、蘭ちゃんの言葉に私も同意した。

そこには、何百着というパーティードレスが並んでいる。


「早速試着してみて!」


園子ちゃんの言葉に促され、私達は部屋の中を歩き回りいろんなドレスを見て回った。

「これも可愛い!あっ!これも!」

キラキラした目でドレスを見て回る蘭ちゃん。

対して私は、どのドレスもピンとこなかった。

ドレス自体はどれも魅力的だ。

だが自分がこれを着るとなると話は別で、似合うか心配になってしまう。

蘭ちゃんは結局サーモンピンクのふわっとしたドレスに着替えた。

蘭ちゃんらしい選択で、漫画のヒロインみたいにばっちりきまっている。

「Aさん、決まった?」

園子ちゃんの言葉に首を振る。

『どれも自分に似合う気がしなくて…』

「えー!?Aさんなら大抵のものは似合うわよ!」

「そうですよ!とりあえず目についたのを着てみたらどうですか?」


2人の勧めにより、私はいくつかチョイスして試着してみた。

『着替えたよ』

「わー!Aさんすごく似合う!」

「これも似合うんじゃない?」

着替えているうちにふたりは楽しくなってしまったようで、私は着せ替え人形のようにいくつも試着した。

「だってAさんなんでも似合うんだもん!」という園子ちゃんが可愛いから許そう。


結局、膝下まであるマーメイドドレスに決めた。

オフショルダーになっていて、体のラインが出るから少し恥ずかしかったが、2人が絶賛したのでこれにした。







「何も気にせず参加してくれればいいから!」という園子ちゃんの言葉通り、私たちは食事を楽しんでいた。

園子ちゃんは色んな人に挨拶をする為あちこち歩き回っていた。

「御手洗に行ってくるね」

蘭ちゃんたちにそう告げて私は御手洗へ。

用を済ませてハンカチで手を拭きながら御手洗から出ると、誰かが壁に背中を預けて立っていた。





「Aさん」

『あ、むろさん…』

昨日のこともあり顔を合わせづらい。

どうしてここにいるんだろう。





「昨日は本当にすみませんでした」

彼は深々と頭を下げた。


『顔、上げてください』

私たちの間に気まずい空気が流れる。







「あ〜!安室さんだ!」

その雰囲気をあどけないコナン君の声が破った。

「やあ、コナン君」

「なんでここにいるの?」

「色々あってね」

「…ふーん」

コナン君は安室さんを疑っているように見えた。

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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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椿 - えだまめさん» コメントありがとうございます!!多分どんどんグダグダになっちゃうと思うのですが、変わらず応援してくれたら幸いです! (2020年1月29日 12時) (レス) id: 55324010a1 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ - おもっしろい!夢主ちゃんと安室さんのすれ違いが凄くてもどかしい。でもそのムズムズ感も楽しいです!ストーリーもしっかりしてるけど、サクサク読める速さの流れなので毎回毎回が気になります。更新頑張ってください!応援しています! (2020年1月28日 17時) (レス) id: e05e54b6fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椿 | 作成日時:2020年1月16日 19時

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