ハ 二 ー ＊ ト ラ ッ プ【降谷零】

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彼女、何者だ？









俺は先程来店し帰って行ったボアロの客について考えを巡らせていた。




バーボン、ジン、ウォッカ、とお酒の名前を連ねた彼女は探るような目をしていて。





それでいて挑発的だった。








黒の組織と関係のある人物だろうか？








それとも、別の理由で黒の組織について調べているのだろうか？









どちらにせよ、自分は疑われているのだとはっきりわかった。








自分の持っていない情報を持っている可能性もあるし、近づいて損は無いだろう。








ガードが固いようならばトラップを仕掛ける必要があるかもしれないな。








「……もしもし、風見か？調べて欲しい人物がいる。」







電話を切ると、ふーっと息をついて服を着替える。









安室からバーボンへ。









組織内でもバレない程度に彼女のことを探ってみることにしよう。









そう考えながら、いつもの愛車を走らせた。

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