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俺は、バーボンとしてある男を追っていた。
その男は組織を裏切って現在逃走中。
俺の仕事はその男を見つけて始末する事だ。
そして、降谷零としてもその男を逃がすわけには行かなかった。
黒の組織の貴重な情報源だ。
逃がしてたまるものか。
既に部下には連絡してあり、手筈は整えてある。
あとは俺がその男をつかまえ、組織に「男は始末した」と連絡を入れれば、部下たちがその男を連れて行ってくれるだろう。
タイミングを伺って、その男を尾行している時だった。
『沖矢さ〜ん』
道路を挟んだ向こうの道路に、Aさんの姿が見えた。
『どこに行ってたんですか?探しましたよ』
「すみません、Aさんがほかの店に行ってる間に、書店に立ち寄ったら時間を忘れてしまって」
『また小説ですか?』
「ええ、新しく面白い小説が出てました」
『今度貸してください』
「もちろんですよ」
Aさんと…沖矢昴
笑い合いながら歩いていく2人は親密なのが容易に見て取れた。
あんな彼女のあどけない笑顔なんて、見たことない。
俺に気づかず歩いていく2人に、俺は無意識に釘付けになっていた。
「降谷さん!なにしてるんですか!」
イヤホンから流れた部下の声にはっとする。
今は仕事中だ。
目を離したうちに、標的は随分離れてしまっていた。
俺は無理やり2人から視線を外して、ターゲットを追いかけた。
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椿 - えだまめさん» コメントありがとうございます!!多分どんどんグダグダになっちゃうと思うのですが、変わらず応援してくれたら幸いです! (2020年1月29日 12時) (レス) id: 55324010a1 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ - おもっしろい!夢主ちゃんと安室さんのすれ違いが凄くてもどかしい。でもそのムズムズ感も楽しいです!ストーリーもしっかりしてるけど、サクサク読める速さの流れなので毎回毎回が気になります。更新頑張ってください!応援しています! (2020年1月28日 17時) (レス) id: e05e54b6fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椿 | 作成日時:2020年1月16日 19時