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それからも、手紙は2、3日置きに来続けた。





内容も量も大して変わらない。





ただ1つ変なのは、確実に付けられているのにそれを全く感じない事だ。






腕は鈍っているとしても元FBIの私に気付かれずに尾行するのは簡単ではない。





しかし私に直接害がある訳でもないので、手紙は毎回読んで引き出しにしまっていた。




そんな日々が1ヶ月ほど続いたある日、もう日課のようになった白い封筒を開ける作業。





いつもワンパターンの行動しかしてこない彼に、私は油断していた。





いつものように封を切ると、手紙ではない何かが落ちてくる。









「…え」







それは私の苦手なものだった。









心の中を、初めてストーカーへの恐怖が支配する。









私は震える手で封筒に入っていた手紙を広げた。







「こんにちは、Aさん





今日はあなたにプレゼントを用意しました。






僕はお金持ちではないから、高価なものはあげられないけど、心を込めて選び抜きました。









すごく大事にしてたから、Aさんも大事にしてね





同封したプレゼントは、





僕が飼っていたコオロギとバッタです





Aさんが開ける頃には生きていないかもしれないけど…





気に入ってくれるといいな」







そこまで読んで、初めて最後まで読まずに手紙をぐちゃぐちゃにして放り投げた。








「…」








私の足元には何十匹という虫の死骸が転がっていた。

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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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椿 - えだまめさん» コメントありがとうございます!!多分どんどんグダグダになっちゃうと思うのですが、変わらず応援してくれたら幸いです! (2020年1月29日 12時) (レス) id: 55324010a1 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ - おもっしろい!夢主ちゃんと安室さんのすれ違いが凄くてもどかしい。でもそのムズムズ感も楽しいです!ストーリーもしっかりしてるけど、サクサク読める速さの流れなので毎回毎回が気になります。更新頑張ってください!応援しています! (2020年1月28日 17時) (レス) id: e05e54b6fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椿 | 作成日時:2020年1月16日 19時

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