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論文の発表が終わり、私は安堵に包まれていた。





今日は一人で祝杯を上げよう、と発表会が終わったその足でコンビニへ。




買い物を終え家に帰る頃には辺りは暗くなっていた。




早く帰って、お風呂に入って久しぶりにゆっくりしよう、と考えながら上機嫌でパンプスを鳴らす。




明日は赤井さんと会う約束になっている。




ストーカーのことを相談するためだ。



私はあれからすぐに赤井さんに連絡し、明日の約束を取り付けた。



解決したわけではないが、私は既に解決したかよのうな晴れ晴れとした気持ちだった。





その時







カツン、カツン、カツン、






私のパンプスの音と少しズレて聞こえる背後の足音に気づいた。





私が歩く速度を上げると、後ろの足音も同じように早くなる。





あいつだ。





人に助けを求めようにも、人通りの少ない近道を選んだのが悪かった。





見る限りコンビニも無いようだ。





私は焦燥感に襲われながら、どうやってこの場面を切り抜けようか考えた。




相手は多分男。




真っ向からの力勝負では勝てない。




私はさらに足を速めながら、公園を目指し道を曲がった。




公園の茂みに入れば少しの目くらましになるだろう。




彼が私を追って茂みに入ってきたところを、待ち伏せして捉えよう。




考えがまとまったところで、私は一目散にダッシュした。



後ろの気配も私を追って走っているのがわかる。





私は足の速さに自信があったが、ストーカーもかなり足が速いようで、距離は縮まっているように感じた。






缶ビールが重い。慣れないパンプスが痛い。






それでも私は懸命に走り抜け、とうとう公園までやってきた。






『はっ、はっ、』





一直線に茂みの中へ。そして待ち伏せるために大きめの木に隠れて様子を伺った。





しかしどんなに目を凝らしても、私を追ってきたはずの男の姿がない。





撒いたのだろうか?





少し安心して息を吐き出したその時。









「…みーつけた」




私の背後から男の声がした。




何かで頭を殴られ私は倒れ込んだ。




目の前がチカチカと光ったあと真っ白になる。




「なんで逃げるんですかー?僕はあなたに直接プレゼントを渡しに来ただけなのに」



男は間延びした声でそう言って、ものすごい力で私を押さえつけた。





『嫌っっっ!!!やめてッ!!!』









────なにをしてるんですか

*→←*#



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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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椿 - えだまめさん» コメントありがとうございます!!多分どんどんグダグダになっちゃうと思うのですが、変わらず応援してくれたら幸いです! (2020年1月29日 12時) (レス) id: 55324010a1 (このIDを非表示/違反報告)
えだまめ - おもっしろい!夢主ちゃんと安室さんのすれ違いが凄くてもどかしい。でもそのムズムズ感も楽しいです!ストーリーもしっかりしてるけど、サクサク読める速さの流れなので毎回毎回が気になります。更新頑張ってください!応援しています! (2020年1月28日 17時) (レス) id: e05e54b6fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椿 | 作成日時:2020年1月16日 19時

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