狐の泰然【鬼灯の冷徹】 (ページ38)

今日:27 hit、昨日:15 hit、合計:457,036 hit

泰然＠元凶ページ38

*

ここここ怖っわい！！！なにコイツら！？

鬼は寿司２秒で作るし、狐は大根で蝶々と薔薇作るし！！！
ヒイイイイ！！！日本の職人(ジャパニーズ・タクミ)怖い！！！！

「すまんがトイレを……」
「あ、つき当たりを右です」

「ご案内致しましょうかー？」
「ああ、いや、結構だ……」

*

冷静になれ、冷静に。
俺の本来の目的は世界征服だ……ん？

……ホオズキ？ああ、あの鬼の部屋か？
丁度良い、覗いてやれ。

「ほう……薬学にも浩詣が深いのか。やはり侮れん」

机の上には薬やら道具やらが、ごっちゃになっている。
手前には、巻物らしきものがあった。

手に取ってみると、漢方の研究しているらしい。
なになに、鬼の万病薬……ほう。

見てやれ。

材料

蘭虫【中型一匹】
冬虫夏草
牛の目
しゃれこうべ【削ったもの】
マンドラゴラ【輸入】
シーラカンス
閻魔大王の煮凝り
→◎サタンを干したもの

ほほほほほ干される!!!!!!

「オーマイゴッド！！！」

居ても立っても居られなく、走る。

「あれ、もうお帰りですか？」

あの鬼だ！！！間違いない！！アイツは私を干すつもりだ！！！！

だって、炭火七輪持ってた！！！！！

「またいらしてくださいね」

うあああああ！！！！二度と来るかこんなとこ！！

主よ、今だけ我を守りたまえ！！！

*

「(今から金魚をあぶるのに、ホームシックでしょうか……)」

サタンが去った後、元凶は素っ頓狂な事を考えていた。

「鬼灯様ー。これ其処で拾ったんですけどー、鬼灯様のじゃないですかー？」

「あ、そうです。一体、何故……あ、これ書き間違いだ。サタンじゃなくてサンタだ」

向こう側から歩いてきた彼女に手渡される巻物。
己の間違いに気づいたのである。

「……てゆうかサタンが「オーマイゴッド」って」

元凶は大概自分が元凶ということに気付いていないが、この場合は日本的に結果オーライ。