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第10話 ページ10

リ『フフ…さすがはエリザベス様。時間稼ぎの大役、ご苦労様でした』

「「!!」」

姿は見えず、その場にリュドシエルの声のみが響く。

リ『こちらも準備が整いました…フフフ…』

デ「時間稼ぎだと!?てめぇ…謀りやがったのか!!」

そうエリザベスの目を見て怒鳴る。

エ「誤解よ…!私は何も…」

モ「!!」

すると、モンスピートが何かを見て驚いた。

モ「これは…巨大な“聖櫃(アーク)”!!」


茉「み…見て!森から大きな光の玉が…!」

丘「あれが生き餌、か…?」

メ「リュドシエル…あの野郎!!」


光の塊の中には、体の所々が欠けている魔神族が大量に閉じ込められていた。

モ「“聖櫃(アーク)”の中に身体と魔力を蝕み…生かさず殺さずの状態で捕らえていたのか」

メラ「…それも非戦闘員ばかりじゃない…!」

デ「姉貴…!!」

エ「!!」

聖櫃(アーク)”の中で自分の姉を見つけたデリエリ。

それを見てエリザベスは何とも言えない表情をした。

「デ…リ…」

消え入るような声で、デリエリの名を呼ぶ姉。

助けを求めているような、そんな声だった。


リ「役目を十分果たした褒美だ。

…楽にしてやる」

そう言い、リュドシエルは拳を握り締めた。

それを合図に、巨大な“聖櫃(アーク)”はとてつもない量の光を放ち、

消滅してしまった。

その光景を見て、デリエリは絶望の表情を浮かべた。

ガ「全員殺しおった…」

メラ「やってくれたわね…」

フ「…おのれ…!!」

デ「これが女神族(てめぇら)のやり方か…!!」

エ「話を聞いて…」

そこまで言いかけて、エリザベスはデリエリに平手打ちをされた。

その勢いで、エリザベスが地面に落ちた。

モ「デリエリ……

っ!!」

デリエリを心配そうに見つめた後、すぐに何かの気配を察知したモンスピート。

頭上を見ると、2つの小さな光が微かに動いていた。

?「案ずるな…すぐに仲間の下へ送ってやろう」

その光はみるみる大きくなっていく。

モ「リュドシエルの他に<四大天使>が二匹とは…本気で<十戒>(われら)を一網打尽にする気らしいね…」


<十戒>「面白い!!!」

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雪夢(プロフ) - エリナさん» はいありがとうございます (2018年10月19日 19時) (レス) id: 213107aa8a (このIDを非表示/違反報告)
エリナ(プロフ) - わかった消します (2018年10月19日 19時) (レス) id: c6c0156c67 (このIDを非表示/違反報告)
エリナ(プロフ) - 雪夢さん» 凄いなぁ… (2018年10月15日 20時) (レス) id: c6c0156c67 (このIDを非表示/違反報告)
雪夢(プロフ) - エリナさん» とりあえず気合で() (2018年10月15日 20時) (レス) id: 213107aa8a (このIDを非表示/違反報告)
エリナ(プロフ) - 先生質問です!どうやったらそんなに早く更新出来るんですか? (2018年10月15日 19時) (レス) id: c6c0156c67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪夢 | 作成日時:2018年9月25日 21時

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