第34話 ページ34
ゲ「…あなたはその時村にいなかったのね……」
ロ「ああ…俺たち4人は丁度狩りの訓練で山に入っていたんだ
泣いて…泣いて、涙も涸れてから、俺たちはただ<
めでたし、めでたし」
ロウはそう話を締めくくって、自分を嘲笑うような笑みを零した。
ロ「……あいつも少しは喜んでくれるかな……」
そんなロウを見て、ゲラードは言葉を発する。
ゲ「ロウ…あなた…」
『俺のやったことは…』
『
ゲ「嘘をつくのが…下手ね…」
気付けばロウは涙を流していた。
ロ「メリオダスはこれを見たらどう思うかな…俺を信じてくれたいい奴だった…お前の兄貴は…きっと俺を即座に殺すだろうな…」
ゲ「大…丈…夫……兄上に……事情を…話す、から…」
微笑みながらロウに話しかけるゲラードを見て、ロウは無言で首を横に振った。
ゲ「私も…許されない、罪を…犯したわ…」
ゲ「早く…聖戦なんて、終わってほしい…そう思うがあまり…リュドシエルの…非道を…黙って…見て見ぬ…ふりを…ゴホゴホッ」
そこまで話して、ゲラードは咳き込んだ。
無理をして話しすぎたためだろう。
ロ「もう喋るな!早く手当てを…」
ゲ「フ……フフ…」
すると、ゲラードが何故か笑い出した。
ロ「…何で笑う?」
ロウの問いかけにゲラードは微笑みながら答えていく。
ゲ「さっきから…ロウの言葉に浮かぶ、あなたの幼馴染の顔が…あまりに…私に…そっくりだから…まるで…私のことばかり…考えてる…みたいに…錯覚……して…
変な…感じ…」
話していく内にゲラードの瞳に涙が溜まり始め、やがて頬を伝い始めた。
ゲ「…とても心が…温かくなるの…この気持ちは…なんなのかしら…」
すると、突然強風が吹きつけ、ある1人の影が現れた。
?「嘘…だ…そん……な…
ゲラー…ド?」
その正体は、ゲラードの兄であり、妖精王である、
丘「ロウ…ゲラードから……その手を…放せ…」
無表情でぽつぽつと言葉を繋ぐグロキシニア。
その目には何も映っていなかった。
ゲ「兄…上……違…ッゲホッゴホッ」
今にも消え入りそうな声でそう言うゲラード。
ロ「…いいんだ。俺はもう、いい……」
ゲ「ロウ…ダメ…」
ロウはゲラードを地面に寝かせると、泣きながら言った。
ロ「生きろよ、ゲラード」
ゲ「……!」
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雪夢(プロフ) - エリナさん» はいありがとうございます (2018年10月19日 19時) (レス) id: 213107aa8a (このIDを非表示/違反報告)
エリナ(プロフ) - わかった消します (2018年10月19日 19時) (レス) id: c6c0156c67 (このIDを非表示/違反報告)
エリナ(プロフ) - 雪夢さん» 凄いなぁ… (2018年10月15日 20時) (レス) id: c6c0156c67 (このIDを非表示/違反報告)
雪夢(プロフ) - エリナさん» とりあえず気合で() (2018年10月15日 20時) (レス) id: 213107aa8a (このIDを非表示/違反報告)
エリナ(プロフ) - 先生質問です!どうやったらそんなに早く更新出来るんですか? (2018年10月15日 19時) (レス) id: c6c0156c67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪夢 | 作成日時:2018年9月25日 21時