覚醒した大罪人 (ページ25)

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第25話ページ25

丘「つかお前、どっちの味方だよ?」

ゴ「俺は＜十戒＞「無欲」のゴウセルだ」

茉「えっ、＜十戒＞!?」

丘「じゃあ敵か…」

でもそこまで敵対視はされてないようだな…。

メ「ゴウセル!もう閉じちゃうわよ!?今は門を完成させることに集中したいんですけど!?」

丘・茉「あれは…!!」

突然現れたスキマから見えたのは、何かをしているメラスキュラだった。

ゴ「あぁ、閉じてくれメラスキュラ」

メ「あとで酒樽5本おごりなさいよ!!」

ゴ「了解だ」

メ「フン!」

酒樽5本って多くないか?

しかも承諾しちゃってるし。

…って今はそんなことどうでもいいんだよ。

茉「＜十戒＞…!」

丘「メラスキュラは何をしてるんだ」

ゴ「…それは教えられないな」

丘「…そうか」

茉「丘人!今は恩寵の光に急がないと…

こうしてる間にも…たくさんの魔力が消えてるよ!!」

兄上…

丘「!!」

そうだ、ゲラードがいるんだ。

もし、ゲラードが巻き込まれていたら…。

丘「そうだ…急ぐぞ!!」

茉「うん!!」

丘「…っ」

俺らが恩寵の光に急ごうとすると、後ろから魔力を感じた。

茉「っわ、何…!?」

だから咄嗟に茉林を突き飛ばしたが…。

丘「ゴウセル…!」

ゴ「門が完成するまでお前たちをあの塔に近づけさせる訳にはいかない

…許してほしい」

茉「謝る人の態度じゃないでしょ…」

丘「…!」

ゴウセルの人差し指を見て思った。

…あれ、光都と同じ魔力なんじゃ…?

丘「茉林…ゴウセルの魔力、もしかしたら光都と同じかもしれない」

茉「えっ、本当に!?」

丘「あぁ、光都もあんなような光を操ってた気が…」

茉「確かにそうだね…!」

ゴ「光都…?誰だそれは?」

茉「あっ、あーいや、こっちの話…」

もうこの際、はっきり言ってしまおうか。

丘「…俺たちは、別世界から来たんだよ。だから本当のグロキシニア、ドロールじゃなくて、中身は別人なんだ」

ゴ「…面白い…!」

本当のことを話すと、ゴウセルは一瞬驚いたが、すぐに興味を示した。

ゴ「その話…直に聞かせてもらいたいな」

茉「じか?」

丘「どういうことだ…」

ゴ「そろそろか…」