幻想入りした大罪人

第37話 ページ43

丘「“霊槍シャスティフォル 第一形態「霊槍(シャスティフォル)」”!!」


霊槍(シャスティフォル)は人形につながっている糸を切った。

朱「よし、あと1体!」

魔「いや、まだアリスは隠し持っているはずだ…だから油断はするなよ」

丘「まだ持ってるのかよ…!」

ア「スペルカード発動」

ア「戦操「ドールズウォー」」


俺の予想以上の人形を隠し持っていた。

おそらく10体以上はいるだろう。

朱「“バニシング・キル”!!」


朱斗の攻撃で、半分程の人形を倒せた。

朱「っ…!?」

だが、朱斗が怪我を負った。

かなり痛そうな傷だ。

魔「お前ら避けろよ!」

丘「あ、あぁ!」

魔「スペルカード発動!」

魔「恋風「スターライトタイフーン」」


俺は朱斗と一緒に空へ浮き、魔理沙の攻撃を避けた。

そして、人形が全て片付いた。

魔「よし、とりあえず…うﾞ…!」

すると突然、魔理沙が地面に座り込んだ。

腕辺りから血が流れていたのだ。

俺は朱斗を魔理沙の近くへ下ろした。

丘「“霊槍シャスティフォル 第八形態「花粒園(パレン・ガーデン)」”…!!」


朱「…悪ぃな…」

丘「…あぁ。回復したら教えてくれ」

朱「分かった」

ア「あら、1対1になったわね」

丘「…そうだな。どうせまだ人形、持ってるんだろ」

ア「そうよ。でもあとちょっとしか残ってないわ」

あとちょっと、という言葉は信じてもいいのだろうか。

丘「…神器解放…!!」

ア「何、この魔力の量は…!?」


丘「“真・霊槍シャスティフォル 第一形態「霊槍(シャスティフォル)」”!!!」


ア「っ…!!」


アリスは倒れた。

勿論、怪我は負わせていない。

朱「丘人、強っ…」

魔「あぁ…」

丘「というか、傷はどうだ?」

朱「治ったぜ」

魔「私もだ」

丘「ならよかった。よし、帰るか」

朱「あぁ」


?「なるほどー…あれが霊槍の主っスか」

?「どっからどう見ても人間っスけど…」

?「まぁ、姿を見れたからいいっスか」

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