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第33話 ページ39

A視点

光「あー緊張するー…」

「いや緊張しなくても…」

ただの特訓なのだから。

光「手加減してね?!」

「あぁ、うん…」

この戦いはあくまで技の慣れだ。

そこまで心配しなくても良いのでは…

光「…よし、始めよう」

光都は軽く深呼吸をした。

「うん」

光「“神器 双弓ハーリット”」


光都は神器を構えた。

そして、光の矢が飛んできた。

でも私は避け、光都の様子を伺うことにした。

次はさっきよりもう少し多い数の光の矢が飛んできた。

が、これもまた避けた。

光「もう、なんでそんなにぴょんぴょん避けちゃうのぉー」

「相手の技を堂々と受ける人っていると思うの…?」

光「いないけど…」

「それと同じだから」

光「…分かった」

光「“悪夢語り(ナイトメアテラー)”!!」


「“カウンターバニッシュ”…!」


光都が矢を射ると共に、私は手を構えた。

すると、矢が消えたのだ。

光「えっ…!?」

光都も愕然としている。

“カウンターバニッシュ”は自分に対する攻撃を消失させ、無効化する技、

と本には書いてあった。

だが私はダメ元で試してみた。魔力でも無効化できるのではないかと思って。

そうしたら本当にできた。

光「消えた…!?」

「成功っと」

光「今のはずるいでしょ!」

「いやずるいも何も無いでしょ」

光「まぁそうかもしれないけど…」

「よし、私の番だね」

光「…分かった」

「“神千斬り”!」


光「っ…」

腕に当たってしまった。

当たったと言ってもかすり傷だが。

光「あ、危ない…」

「な、なんかごめん…」

光「大丈夫、多分…」

とても、やりずらい。

手加減してとは言われたが、手加減がしにくい。

それに女子同士だから、本気でもできない。

「…ちょっとこれからレベル上げてもいい?」

光「…まぁ、いいよ」

許可は取ったので、これで思う様に動ける。

「“獄炎(ヘルブレイズ)”…!」

私が技を唱えると、黒っぽい紫の炎が作り出された。

その炎は光都の方へ飛んで行った。

そしてまた光都はかすり傷を負ってしまった。

光「痛っ…」

「ごめん…」

光「う、うん」

これは特訓だから仕方ないと思っても、消えない罪悪感。

光「…“詮索の光(サーチライト)”」

「っ」

今度の光の矢は、速すぎて避けられなかった。

そして、私の頭へ当たった。

光「(悪気は無さそう…特訓だからって…)」

「…まさか考えてること読んだ?」

光「うん」

「…まぁいいや。じゃあ再開」

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雪夢(プロフ) - うんうん、まさか2000行くとは思わなかった… (2018年7月18日 15時) (レス) id: 213107aa8a (このIDを非表示/違反報告)
結月(プロフ) - 2000hitしてる! (2018年7月17日 20時) (レス) id: 1145810129 (このIDを非表示/違反報告)
雪夢(プロフ) - 本当?!ありがとう!! (2018年7月7日 12時) (レス) id: 213107aa8a (このIDを非表示/違反報告)
masanyan(プロフ) - すごく面白かった(≧~≦))風花 雅恵 (2018年7月6日 22時) (レス) id: 6b6372143f (このIDを非表示/違反報告)
雪夢(プロフ) - ありがとー (2018年6月24日 16時) (レス) id: 213107aa8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪夢 | 作成日時:2018年4月22日 13時

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