検索窓
今日:16 hit、昨日:1 hit、合計:11,712 hit

第32話 ページ38

茉林視点

茉「よし、始めよ」

朱「あぁ。どうせお前だったらすぐ終わるだろうしなぁ」

茉「それってうちが弱いって意味?」

うちは朱斗のことを睨みながら言った。

朱「そういうことだ」

すると朱斗は笑いながら答えた。

普通にムカつく。

だから岩で作った拳で軽く殴った。

朱「てめぇ!殴りやがったな!」

茉「でも軽くじゃん」

朱「これが軽いとか頭腐ってんのか!」

茉「あんたがそういう侮辱するから!」

朱「お前が手出すからだろ!」

もういいやけだ。

茉「“千の礫(ラッシュ・ロック)”!!」


朱「危ね!」

避けられた。

朱「おい何してんだ!」

茉「だからあんたが悪いって言ってるじゃん」

朱「あぁそうか!じゃあ俺も攻撃させてもらうぞ!」

茉「どうぞ」

朱「“強奪(スナッチ)”…」


茉「え、ちょ…!」

何故か、神器が朱斗の方へ引き寄せられていく。

うちは必死に神器を掴んで足を踏ん張る。

段々力が強くなる。

茉「っ!」

うちは片手で地面を突起させ、朱斗の腕へ当てた。

朱「クソ、無理か」

茉「ふぅ、危ない…」

朱「“バニシング・キル”!!」


茉「!?」

朱斗が高速で回転しながら神器を振り回し、こちらへ向かってくる。

うちはギリッギリで避けたが、少しかすった。

朱「かすり傷だけかよ…」

茉「危な…」

朱「お前も結構やるんだなぁ」

朱斗は笑いながら、煽り気味に言った。

茉「はいはい。次はこっちの番」

うちはそんな挑発の様な発言を受け流す様に返事をした。

茉「…“砂の渦(サンドワール)”」


地面に手をつき、そう言うと、地面が砂の渦になった。

朱「な、なんだこれ…」

朱斗はどんどん渦に巻き込まれていく。

茉「ほらほら、沈んでいくよ〜?」

朱「は〜ん、そういう奴か」

と、朱斗が少し笑いながら言った瞬間。

朱斗が突然、消える様にいなくなった。

茉「あれ?どこ行った…?」

朱「抜け出すのは簡単かもな」

茉「え、まさか跳んだ?」

朱「あぁ。こっちの世界にいると向こうより体が軽いんだよな」

茉「へぇ…」

茉「“創造(クリエイション)”!」


朱「なんだ…!?」

うちは朱斗を囲む様に大地を操った。

朱「出れねぇ!」

うちは微笑んだ。

茉「出れないでしょー?」

朱「…“バニシング・キル”!」


閉じ込めておいて朱斗に負けを認めさせるつもりだった。

だけど、朱斗はさっきの技で脱出したのだ。

茉「なんでよー」

朱「はぁ?何言ってんだよ。次は俺の番な」

茉「分かってる」

第33話→←第31話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.6/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雪夢(プロフ) - うんうん、まさか2000行くとは思わなかった… (2018年7月18日 15時) (レス) id: 213107aa8a (このIDを非表示/違反報告)
結月(プロフ) - 2000hitしてる! (2018年7月17日 20時) (レス) id: 1145810129 (このIDを非表示/違反報告)
雪夢(プロフ) - 本当?!ありがとう!! (2018年7月7日 12時) (レス) id: 213107aa8a (このIDを非表示/違反報告)
masanyan(プロフ) - すごく面白かった(≧~≦))風花 雅恵 (2018年7月6日 22時) (レス) id: 6b6372143f (このIDを非表示/違反報告)
雪夢(プロフ) - ありがとー (2018年6月24日 16時) (レス) id: 213107aa8a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪夢 | 作成日時:2018年4月22日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。