幻想入りした大罪人

第15話 ページ18

「まず…茉林の神器」

茉「ずっと思ってるんだけどさ、神器って何？」

「その人の武器みたいな物だよ。で、茉林の神器は「戦鎚ギデオン」」

魔「なんかかっこいいな」

茉「それって、これかな？」

茉林は背中の方にある何かの持ち手を掴み、それを引っ張り上げた。

「それだね」

光「重いの？」

茉「持ってみる？」

光「うん！」

光都がギデオンを持つと、ハンマーの方がガツンと床に落ちた。

光「お、重い…」

茉「そうかなー？」

霊「何よこの力の差…」

「で、光都の神器は「双弓ハーリット」」

光「でも、どこにも見当たらないよ…？」

「こっちに書いてあるんだけど、体の中に埋め込まれてるとか…」

光「えっ！」

魔「そんなことあるのか！」

「うん。じゃあ次、魔力ね」

茉「魔力って？」

「技みたいなものだよ」

霊「あっ、そっちなのね」

魔「技に必要な力かと思ったぜ…」

霊「私もよ」

「茉林は…「主に大地を操り、神器を振り回して戦う」だと」

茉「大地を操る？」

「技名で言うと、“大地の剛剣(グラウンド・グラディウス)”とか“重金属(ヘビメタ)”とか…」

茉「んー難しいー！」

「だね…で、光都は…「精神や記憶を操り、神器で攻撃して戦う」って」

光「記憶も操れるの！？」

「そう。技名は、“侵入(インベイション)”、“瘡蓋の記憶(リライト・ライト)”など」

光「確かによく分かんない」

霊「まぁ分かりにくいわよね…」

茉「ちょっと練習してみたい！」

光「いいね！」

「じゃあ私もやろー」

ということで、技を練習することにした。

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