とあるモブ、なぜかメインキャラ達に勘違いされ恨まれています。 (ページ3)

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「ま、待って！この人は、私を助けてくれて…！」

2人が突っかかって来そうになった時、ヒロインちゃんが慌てて止めてくれた。
そう、そうだよ！！ヒロインちゃんがそう言ってるんだから！！

「そう言って……また言わされてるんやろ？もう、愛佳には辛い思いさせたくないねん…！だから、此奴だけは…！」

「せやで、お前が辛い思いをすることなんてないんや。此奴は俺がボコボコにしたる」

「ちょ…！私は…！」

「うるっせぇ！黙れや！」

しかしヒロインちゃんの説得も虚しく、2人とも私を制裁する気満々だった。そして胸ぐらを捕まれる。
ちょちょちょ、待て待て待て！！私はただ助けただけなんだけど！！つーか人の話を聞け！！

「すいませーん、こっちでトラブルがー！！」

すると先程の私の様に、誰かが私達の様子を見たのか止めてもらおうと呼んでいるようだ。

「…チッ…」

「しゃーないな…行こか愛佳」

「う、うん…」

胸ぐらを離されヒロインちゃんを連れて、去っていく。ほっと安堵をしたのも束の間、

「…次会った時には、絶対にボコすからな」

とめちゃくちゃ怖い顔で言われました。

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「………さんきゅ、助かったよ……

ぴくと」

「いやいや、流石にヤバそうだったし……大丈夫？」

「なんとか…いや、大丈夫じゃないけど…」

ナイスタイミングでぴくとが助けてくれた。
ぴくとに、あの状況を説明するとすんなりと信じてくれて。何故かって聞いたら、「Aはそういうことはしないって知ってるから」と言ってくれた時はマジで泣きそうだったが、

「まあ、Aは馬鹿だからそもそもできるわけないしね！」

と貶され、気づけば彼の尻を蹴っていた。
涙？？そんなもん一瞬で引っ込んだわクソが。

「いてて………つーか、大丈夫なの？ばりばり敵視されちゃったくね、あれ」

「……いや、寧ろぶっころされそうなくらいに危機」

高校なんとか違うとこ言ってくれれば…とか思ってたのは一瞬で消えた。

多分あのセコムのことだ、他の奴らにも言ってるに違いない。

私は完全に理不尽な勘違いから、彼らに敵視される日々を送らなければならないのだろうか。

「…はああ……」

ただただ重いため息しか出なかった。