小さな救世主

よんじゅうよん ページ45

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朝。目が覚めて体を起こすと頭に少し痛みが走った









『 いだだだ…っ、』








何故か分からないけど、昨日の夜の記憶が頭の中からごっそりと消えていて何も思い出せない。









昨日お酒飲んだっけなぁ…。

仕事場では飲まないようにしてるはずなんだけど……









ふと、机に目を向けると昨日ポストから回収したばかりの赤いノート。

シゲとの交換日記だ……









１ページ開いて見ると、何とも言えない独特な字。笑









重「 “ こんにちは。あの…、何て書いたらええか分かんないけど、よろしく、”」









たった2行だけだったけど、それでもすごく嬉しくて返事を書いているうちに気づいたら
10行も書いていた









…なんか、ストーカーみたいだなぁ私…









自分で自分に呆れながらもノートを持って部屋に入ると

私を見つけた瞬間猛ダッシュで私の所に来て
正座して床に頭をつける人一名









濱「 申し訳ございませんでした！！！！！！！！」






『 え…？え、？』








いきなり過ぎて何が何だか分からない私









濱ちゃん…私に謝るようなこと何かした…？


いやいや、それはない。

だってそんなことされた記憶……………








淳「 あ、もしかしてAちゃん覚えてへんの？？？？」









『 ん？覚えてる……、？一体何を……』








濱「 多分あれや…新作やから、副作用とかいまいち考えてなくて、、

多分昨日の夜の記憶丸ごと何もないと思う…………」









地面に頭をつけながらもよく分からないことを話してくれた濱ちゃん









『 濱ちゃん…？とりあえず、頭上げて？？』









私がそう言うと、ゆっくり、ほんとにゆっくり頭を上げた









濱「 みんなに話すわ…、もう一人の俺の話。

まだ神ちゃんと照史しか知らんから。」

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