小さな救世主

さんじゅうきゅう ページ40

神山side






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重「 神ちゃんそろそろ行くで 」









Aちゃんを部屋に運んでベッドに寝かせてあげて……



シゲの言葉にハッとして時計を見るともうすぐ12時









重「 淳太くん薬飲んだか確認せな、」









そうだった。急がないとまた淳太が出てきちゃう









少しはだけてしまっていた、掛け布団をかけ直してあげて部屋を出ると


既に俺より先にシゲが歩き出していた









重「 なぁ、神ちゃん」






神「？」








少し駆け足で追いつくとシゲの顔は何だか深刻そう…









重「 …あのさ…、」








何を言い出すのかと思って待ってたけどシゲはそれから何も言わなかった









“ なんて言いたかったの…？”








タブレットがあったら簡単に聞けたのに、

タブレットがない自分には何も出来ない…






何だかすごく悔しくて悔しくて…情けなかった









重「 あ、淳太くんや…、」









キッチンにはコップを洗っている淳太くんと、開封済みの薬の袋









淳「 なんや、俺がちゃんと飲んだか確認しにきてくれたん？」








重「 別にそういうわけちゃうけど…、」









シゲも素直に言ったらええのに

Uターンをして部屋に戻っていった

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