小さな救世主

さんじゅうさん ページ33

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濱ちゃんに連れられて、この家に来た時以来のエレベーターに乗り込んだ









やがてエレベーターは薄暗い所に着いて黙々と歩き出す濱ちゃん









『 ちょっ…ちょっと待って！！』







足元が見えないせいで何度かつまずきながら歩いて精一杯ついていく







濱ちゃんの足が止まったかと思えば木製の扉があって濱ちゃんがその扉を開く





濱ちゃんは扉を開けたまま止まっていて
多分早く入れってことだとおもう









私が先に入って濱ちゃんが後ろから

後ろで電気のスイッチを入れる音がして
少しずつ部屋が明らかになってきた









『 うわぁ……』








部屋は奥行きがかなりあって両サイドには棚が並んでいる

そしてその棚には何かの小瓶…？









『 濱ちゃんすごいね…！科学者にでもなるの？？』





そう言って振り返った瞬間目の前に濱ちゃん




…そして









『 んんっ…！！！！』








何か布のようなものを強く押し付けられる感触

息が苦しくなって息を吸うとつん、とした匂いでいっぱいになる









……なにこれ、！？！？









頭が痙攣してまともに立つこともできなくなって
足の力が抜けて意識がどんどん遠のいていった

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