序章 ページ1
ガタン、ゴトン、ガタン、、と電車は揺れている。お気に入りの音楽をイヤホンで聞きながら扉の近くの壁によりかかってぼんやりする。
もしかしたら私はこの時間 ー 定時帰りに電車に揺られながらぼんやり空を見る ー が今の人生で一番幸せなのかもしれない。
あ、でも多分二番目だ。
だって私が一番幸せな時間、それはアニメを見る時間だもの。危ない。危ない。
アニメこそ至高。二次元最高。三次元なんざクソくらえ。
それが私の座右の銘。なのに忘れるなんて最近疲れてるわー。多分あれだな。あのハゲ課長のせいだわ。
なんてどうでもいいことを考えていた刹那。
バンッ!
大きな音をたてて、扉が開いた。そしてあろうことか、扉の近くの壁によりかかっていた私は、
何かに引っ張られて、
『え。』
扉の向こう側。つまり外に飛び出した。
下は河…………死んだわ。
さよなら…私の人生。さよなら…いとしの嫁(二次元)。
でも、死ぬと分かっても、不思議と怖くなかった。
だけどひとつだけ。もし、死ぬのなら。
『二次元に!!!行かせてくれ!!』
ギュッと目をつぶって、叫んだ。
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作者名:名無しのインティライミ | 作成日時:2020年3月8日 21時