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番外編#5.2 ページ18

律side

いつだっけ。
昔、僕は大泣きした。


律「どうしてっ…!どうして僕は兄さんみたいにスプーンを曲げられないのっ!」


母「律…」
父「落ち着きなさい。」
モブ「ごめん…律…ごめん」

兄さんは悪くないのに僕に謝ってくる。
でも、逆に僕はそれに苛立って、


律「もういい!!」


そして僕は、少しの荷物をすぐにまとめ、家出をした。




公園にでも行って、一晩をすごそうか。

野宿というのはそんなに気が乗らない。
でも、家出をしてきた以上ここ以外で一晩過ごすしかない。
お金もないし。


そうは言ってみたものの、今日は少し寒い日。
体が震える。
やっぱり家に帰ろうか。
いや、ここで帰っちゃだめだろう。


変な意地を張って僕はその場で泣いた。



遠くから、「律ー」と呼ぶ声が聞こえたが、無視をした。


ーーーーーーー

「さむくないの?」


いきなりかけられた声に驚いて僕は顔を上げた。
顔を上げると女の子の姿。

僕より年上…いや、僕と同じくらいか??
背の低い女の子がビニール袋を持って立っていた。



律「さむくない…くっしゅん!」


寒くないと意地を張った途端くしゃみをしてしまったので、「やっぱり寒いんじゃん」と笑われた。


その笑顔は、とても無邪気で、可愛かった。


「家出とか?」


ぎくっ


どうしてそんなにばれちゃうかな。

「やっぱそうなんだ…まぁ、訳は言いなくなきゃ聞かないよ。でも、相談したいならしてもいいよ。私、くちだけは固いから。」


小さいのに、淡々と喋る可愛い女の子。


「もしだったら…わたしんち、誰もいないから泊まってってもいいよ。」


いきなりの提案に僕の目が輝く。


律「いいの…?」


親の人は?って思ったけど、それは聞かないでおいた。
言葉に甘えて、今日は、


律「じゃあ…お願いします。」

貴「うん。じゃあ、行こっか。」



君の家に泊まって行きます。
僕はその子に手を引っ張られながら、その子の家に向かった。

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設定タグ:モブ , モブサイコ100 , 霊幻新隆   
作品ジャンル:アニメ
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UMINA(プロフ) - ふぉーりみ好きです!!!!うわぁぁぁあモブくんの絵見た瞬間発狂しましたもん((((( (2017年8月4日 23時) (レス) id: 1e6e2b2475 (このIDを非表示/違反報告)
ロイちゃん(プロフ) - あちさん» ままままじですか!!!ウワアアアア…めちゃくちゃ語りたい…!!!!頑張ります!! (2016年9月17日 23時) (レス) id: bae9f1ae1f (このIDを非表示/違反報告)
あち - わにまもふぉーりみも大好きでっす!! 頑張って下さい!! (2016年9月17日 22時) (レス) id: 526f848dda (このIDを非表示/違反報告)
ロイちゃん(プロフ) - 砂糖さん» そんな風にいって貰えて本当に嬉しいです!!更新するしかない!!夏休み終わるのしんどいですよね…お互い頑張りましょう! (2016年8月26日 17時) (レス) id: bae9f1ae1f (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - 夏休み終わってロイさんの小説がもう、楽しみで早く帰ってきましたw読んでて本当楽しいですね!これからも頑張ってください!! (2016年8月26日 17時) (レス) id: 6bfaf94634 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロイちゃん | 作成日時:2016年8月8日 14時

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