152.信じてるから ページ2
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「私が好きなこと知ってるくせに
何でこんな女と付き合ってんの!?」
「は??何意味わかんねぇこと
言ってんだよ。」
二人で言い争ってるのを
横目に私は拳を握りしめるだけ。
はぁ。もう我慢できないわ。
一旦深呼吸して、呼吸を整えて。
『るあちゃん?よく聞いて。』
声を張り上げて言った。
キョトンとした顔のるあちゃんと、
眉をひそめたマイキー君が
一緒になって私を見る。
正直な心を打ち明けて
_______宣戦布告だ。
『私はマイキー君のこと、信じてる。
そんなことしてもるあちゃんの
思い通りにはきっとならない。
もしもハニートラップをかけて
ひょいひょい着いていくようなら
その時は私の方から願い下げ。
意思の弱い男には惹かれないし、
私は追いかけられる恋愛がしたいの。
そんな男なんて私の人生に必要ない。
ってか、るあちゃんは
トラップにすぐ引っ掛かるような
自分の軸が弱い、
そんな男で良いんだね。』
「A…。」
「何それ。それなら私このまま
マイキー君にこれからも
こうやって話しかけて
良いってことよね?!」
『うん、好きにすれば?』
「え!?A、それはちょっと…」
『じゃあ、そゆことで。』
私は大股で二人の間を通って
振り返らずに歩いていく。
「ちょっ、A!
おい待てって!!」
「マイキー!放っとこうよ。」
「離せ。腕触るんじゃねぇ。」
「なんで?私好きなんだもん、
マイキーのこと。」
「______俺さ、
Aのことが
大好きで大好きでたまらないんだ。」
その言葉が聞こえて
思わず足を止めてしまった。
「最初はAが笑顔で
居てくれるだけで、
もうそれだけで十分だった。
だけどそれは俺の隣で
じゃないと意味がないんだって
気づいた。
それって、多分恋なんだ。
俺、Aに恋してるんだ。」
るあちゃんが
打ちひしがれたような表情で
マイキー君を見る。
「下野も俺のことそんな風に
思ってくれてるなら、
ありがとうな。
そういえばちゃんと下野のこと、
振ってなかったなって
今気づいた。ごめん。
俺、Aが好きだ。
下野の気持ちには答えられない。
ごめん。」
ドキンっ__________
マイキー君ってほんといつもズルい。
こんな時にまで
キュンとさせてくるなんて。
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作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2022年4月17日 15時