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7.3人のやりにくさ ページ7

『いいのいいの!!
 本当、これについては私が悪いし!』


「えぇ……
 でもでも!本当に何かあったら
 すぐに言うんだよ!?
 私、不良とかやっつけるほどの
 パワーは全然無いけど…
 でもAちゃんの力になりたい…
 私、Aちゃんのこと
 いつも応援してるから!!」




そう言ってあずちゃんは
目を潤ませながら私の手を取る。




だぁぁぁあん可愛い、あずちゃん好きぴ




『ありがとう…泣』





「Aちゃん、今日もバイトあるの?」


『あ、そうだった、今日もバイトだった』


「え!そしたらまた来るかな?あの人…」


『え、絶対来ないで欲しい、隠れたい』


「私が匿ってあげる!」


『え!きゃー!!』





あずちゃんと抱き合うようにして
きゃっきゃと笑っているのに対し、

るあちゃんは、
気に入らないと言わんばかりの
顔をしている。




「るあちゃん?」


「あ、ごめん、別に」


「さっきから少しテンション低くない?」



でたでた、
女子の3人って結構やりにくいんだよね。



うまくやっていける人と
そうはいかない人がいて…
私はみんなと仲良くなりたいのに…。





「っていうか、るあちゃんは
 何で暴走族とか、
 佐野万次郎?
 って人のこととか知ってるの?」



「そ、それは…」






何か都合の悪そうな言い方をした後






「噂で聞いたの!噂!」


「へぇー、そんな噂あったっけ?」


「あったの!」


「ふーん…」





あずちゃんが
るあちゃんの様子を見てる。



「その噂っていつ聞いたの?」



「え、そ、そんなの覚えてないよ」


「そっか〜」


「ちょっとトイレ行ってくる」



そう言い残して、
るあちゃんはトイレに行ってしまった。






「るあちゃんってば、
 私と仲良くする女の子に対して
 ちょっと敵対心を持ちすぎなんだよね、
 私も飽き飽きしてるんだけどさ…
 なんかごめんね……。」



『え!謝ることないって!
 まぁ私今日初めて会ったから、
 こんなものかなって思ってたし笑』



あずちゃんはやっぱり優しいな。





昼休みが終わるチャイムが鳴ってしまった。





「るあちゃんいないけど、もう戻ろうか!」



『うん、そうだね…!』









東京卍會の総長
佐野万次郎か…


そんな人が
あそこのたい焼きを好きなのか?

確かに美味しいけど…?









この前の餡子事件思い出して
少し身震いした。




ひぃぃ、こえぇ。

8.金髪の不良、再来→←6.佐野万次郎?



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作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2021年9月1日 23時

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