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6.佐野万次郎? ページ6

『制服…?着てたっけ……』



「制服が分かったら
 どこの学校かわかりそう」


顎を手で支えるようなポーズをしながら
あずちゃんが悩む。





『あ、学ランだったかも…?!』


「学ランか!
 それなら高校生で間違いないね!
 制服が学ランの学校って
 少し限られてくるよね」


『確かに、そこで気づくべきだったね?!』


このやりとりを横で聞いてた
るあちゃんが、鈍感だな〜って言いながら
箸の先端を私に向けて、くるくると動かす。
おっと、お行儀の悪い…






『そういえば髪型は長髪で
 なんかポンパドール風の
 ハーフアップ?だった気がする…。
 ザ、不良って感じだよね笑』


「ほう、なるほど…?」


何か思いついた様子の
るあちゃんが言う。






『え!なになに、どうしたの?』



「心当たりがあるの….」



『るあちゃんに心当たりが……!?』









「暴走族、東京卍會……って知ってる?」









『「え、なにそれ」』


あずちゃんと2人でハモる。







「知らなくていいよ、
 なんなら知らない方が得かもよ?」




「え!ちょっと!!
 ここまで言ったなら話そうよ!?
 るあちゃん!?」







「一番損するのは、
Aちゃんなんじゃない…??」





『え…怖い物見たさって感じだけど…
 もういいよ、言ってよ!』



仕方ないなという素振りを見せた後、
少しため息をついて、
るあちゃんは話し始めた。




「暴走族の東京卍會、略して東卍
 っていう組織があるの。

 その組織は、100人くらいの構成員がいて、
 東京最大の暴走族なんだけど…」





『「なんだけど……??」』







「多分、Aちゃんが見た
 そのー、金髪?の不良くんは、
 その東卍のトップ、総長、


 佐野万次郎って人だと思う。」









『へ……暴走族の総長……?』




「え!?Aちゃん大丈夫なの!?
 被害受けたりしてないよね!?」


あずちゃんがさっきよりももっと
心配そうに眉を寄せる





『今回は大丈夫だったけど、
 もしかして目つけられてないかな…』




「まぁ、商品の渡し間違いした方が悪いし、
 目をつけられてもおかしくはないよね。」



ごもっともです。
るあちゃんって物事を
ハッキリ、ズバズバ言える人なんだな…。



「ちょっ、るあちゃん!!」

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作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2021年9月1日 23時

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