検索窓
今日:27 hit、昨日:0 hit、合計:81,621 hit

39.ダチだよね ページ39

マイキー君がバイクに跨り、
後ろの席をポンポン叩く。


「早く〜
 バイトに遅れてもいいのか〜?」


『ダメ!!』





制服がスカートだから
乗り方に少し手間取る。




「しっかり捕まっとけよ、
 振り落とすことはしねぇけど、
 落ちねぇようにな」






そう言うと、マイキー君は
私の両手を自分の腰に巻きつけた。





マイキー君、あったかい。
それと、この間謎に抱き寄せられた時に
マイキー君から香った
あのなんとも言えない優しい香りがする。





最初は少し距離を取りつつ
腰に手を回してたけど
バイクの走る振動の度に
マイキー君との距離が近くなる。


その振動に揺られながら
さっきのことを少し思い出した。







確かに冷静に考えたら、
自分の好きな男の子と
他の女の子が仲良くしてるって
その子からしたら嫌だよね。


別にその二人が友達だとしても
関係ないよね。


女の子ってやっぱり、
好きな子には自分だけ
見て欲しいって思うだろうし、
私も恋をすれば
きっとそうなるんだろうな。








もう少しでマイキー君と
密着しそうなところでバイクが止まる。





「着いたぞ!」


『ありがとう!』


「また夜も迎えに行っていいか…?」


『え、マイキー君が良いなら私は全然…!』


「今日は何があっても迎えに行くから!」


じゃあな、とバイクを飛ばして
マイキー君は去って行った。


そういえばマイキー君って
バイトとかしてるのかな??
帰りに聞いてみよっと。






私、このままマイキー君と
仲良くしていいのかな。







でも周りのせいで
私の交友関係が崩れるなんて
それもおかしい。





大丈夫。
マイキー君が私を友達として
思っていてくれる限り、
私とマイキー君は、誰が何と言おうと
ダチだよね?マイキー君?





バイクで走り去る
マイキー君の背中を眺めながら
私も今日は何があっても絶対待ってる、
そう心の中で返事をした。





この時はまだ、
私のマイキー君への気持ちが
変わりつつあるなんて
全く気づかずに___________







「Aちゃ〜ん、
 なになに〜?彼氏〜?」





そ、その声は…!!!!!!!




「俺とバトンタッチだな!
 今たい焼きちゃん、
 焼き終わったから一つ食べなよ」




この人は一緒に働く3個上の、
唐沢先輩。


唐沢先輩は大学一年生で、
頭の良い大学に通ってるらしい…。


尚且つ、
背が高くて意外とイケメンなんだけど、
まぁ、私は吉沢亮にしか
興味ないからどうでもいい。

40.約束破り→←38.見られちゃった



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
164人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン
感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2021年9月1日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。