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37.タイマン張り癖 ページ37

「ねぇ、あんたさ」





ロングヘアの女の子から話しかけられた。





「何マイキーとイチャコラしてんの?」



『え?』






その横にいた、
ポニーテールの女の子が口を開く。


「だーかーら、マイキーと一緒に
 帰ったりしてんでしょ?あんた」








うわぁ、ダル絡みだ。


ってか実質、今日初めて
一緒に帰るんですけど??



るあちゃんは奥の方にいて私を睨んでいる。


でたよ、集団でならいきっちゃう奴らね。






『何か文句あんの?』


「うちのるあが
 マイキー好きなこと知ってて
 そんなことしてんの?
 まじ無いわー」


『いや、
 私はマイキー君から誘われて___』


「は、こいつマイキーから
 誘われたとか言ってるし!
 まじ無理〜きも〜」






ダメだ、
ここで怒ったら相手の思うツボだ。


るあちゃんは奥で私を見ながら笑ってる。





「マイキーは女遊びも激しいって噂だよ?」


「あんたもその一人ってことよ、
 付き合ったところで
 すぐ捨てられんだよ、あははは!」






その言葉を聞いた瞬間、奥に居る
るあちゃんの顔が少し引きつる。


え、どうして
るあちゃんがちょっと引きつってるの…?






『勘違いしないで、別にマイキー君と
 そんな関係じゃないから。』


「え、じゃあなんで一緒に帰ってんの、
 カレカノのやることじゃん。」


『決めつけないでよ、
 私たち友達なんだけど?』



「は?何それ、理屈になってないし」


「まずこんなチビブスがマイキーと
 付き合えるわけないっしょ、
 何言ってんの〜?」


「あ、そうだった〜」



ぎゃはははと笑う2人。
話が通じないのか…?


一方、るあちゃんは
少しだけ引きつったまま笑ってる。




『あーーもう、うるせぇな、
 ぐちぐち、ぐちぐち僻みばっか。
 そんなの言う暇あるなら
 今すぐマイキー君に
 一緒にかーえろ♡
 ってお願いしてくれば??
 あんたらは私に何がしたいの??』





やっべぃ、タイマン張り癖が……。




するとポニーテールの女の子が
腕を組んで私の方に近寄ってきた。





「何がしたい?
 るあがマイキーの事好きって知ってて
 マイキーと仲良くしてんのが
 ムカつくからいじめ倒したいの。」


『は?ごめんけど、あんたらの
 しょーもない僻み大会に
 付き合ってる程、暇じゃないんで。
 あんたらが羨ましがってる
 マイキー君と、帰らなきゃいけないんで♡
 そこ、邪魔だからどいてくれる?』

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作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2021年9月1日 23時

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