33.電話番号 ページ33
おおう、マイキー君、
ここ女子校だぞ…。
大丈夫か…?
マイキー君が言い放った、
下野?って誰のこと?
あ、るあちゃんの苗字か。
2階の窓から3年生の先輩達が
マイキー君を見てキャーキャー言っている。
あれ、なんかマイキー君、
歓迎されてる…?
「お前、Aとダチだったの?」
「もういい。」
そう言って、るあちゃんは
どこかに行ってしまった。
でも私の横を通る時に何か
るあちゃんが言ってた気がする。
私に宣戦布告かけてきやがったか?
受けて立つぜ??来いや!!!!!!!!!!
こんなんだから
男にモテないんだよなぁ…。
「A、この前いなかったのは
なんで?あれを見たから?」
マイキー君が
少し悲しそうな顔をして言う。
『うん、ごめん。正直に言うと、
そう。なんか気まずくて。
そのまま会おうとは…できなかった。』
心の靄もあったし。
なんだかよくわからない
気持ちにもなったし。
「そっか。ごめん。
あいつ、俺に付き纏うというか、
なんというかしつこいんだよな…。
だから誤解はしないで欲しい。」
『じゃあ、チューしてたのは…?』
「あれはあいつが強引にしてきて…」
『そうなんだ…るあちゃんとは
元々知り合いなの?』
「小学校から一緒のやつで、
中学の時に付き合ったっていうか、
俺は付き合ったつもりはねぇんだけど…」
でもなんで中学の友達のあずちゃんでさえ
知らなかったんだろう。
『差し支えないなら、聞きたいんだけど
そういう感じになったのは
いつ頃の話なの?』
「中一の時かな。」
あずちゃんが横からピョンと割り込んできて
「あ、だからか!!」
と言う。
『え、あずちゃんどういうこと??』
「私、中学2年生で転校してきたから!」
「あ!そうなんだ!!」
やっと謎が解けた…!!
じゃあ、るあちゃんは昔から
マイキー君が好きって感じなのかな?
「ねぇ。A。」
マイキー君が私へ一歩近づいて
顔を近づける。
『え、なになに、急に』
「電話番号教えたげる♡」
『へ??』
「A、どこにもいなかったから
俺ずっとあの日の夜探してたんだぞ!?
だから連絡してくれたら
いつでも会いに行くし、
なんかあればすぐ連絡しろ。
速攻飛んで行くからさ!」
『マイキー君…。』
164人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2021年9月1日 23時