21.迎え行くから待ってろ ページ21
『マイキー君って場地くんのこと、
大好きなんだね』
「うん?」
餡子が口についたのをペロリと舐めながら
私の方を見た。
「そう、俺
あいつのこと大好きなんだ。」
『幼馴染とか?』
「そ!幼馴染。
いつも何考えてるかわかんないけど
いい奴なんだ。」
『そうなんだ…
あずちゃんも好きになる訳ね』
「いやそれは許さねぇ」
『え?』
「場地と約束したんだ、
俺らは大人になるまで
喧嘩とバイク一筋でいこうなって」
『なにその約束…」
ちょっと吹き出しそうになるも、
マイキー君がすごい真面目な顔で言うので
流石に笑えず我慢する。
「なのにあいつ、裏切りやがって!!!」
『え!それでさっき私を使ったの!?』
「使ったとかじゃねぇ、
見せつけてやったんだ」
『え、それも一緒じゃん…』
「一緒じゃねぇよ?」
『え…?』
「A、今日何時までバイト?」
『20時までだけど…』
「わかった、迎え行くから待ってろ」
ムカエ イクカラ マッテロ……?
『え、私別に家遠くないし
一人で帰れるけど…?』
「あ?俺がAと一緒帰りてぇの」
な、なんだこの人、サラッと
少女漫画みたいなこと言うじゃん…!?!?!
『わ、わかった…待ってればいいのね』
「おう!じゃ、また後でな!」
相変わらずの胸をくすぐる笑顔で
去っていった。
なんか少しドキドキしてた私。
なんで!?私吉沢亮にしか
興味なかったんじゃないの!?
その後もたい焼きを焼きながら
マイキー君の笑顔が頭に浮かぶ度、
少しドキドキしてしまって
自分の頭をポカポカ叩きながら
気を紛らわす。
そうでもしないと、
なんか、心が追いつかなくて_______
20時頃、
バイトが終わって店の外で待っていると
遠くからバイクの音が聞こえてきた。
だんだん近くなる音に
少しまた胸がドキドキしてしまう。
どうした、今日の私!!?
らしくないぞ!?
あ、バイクの人がこっちに来てる。
マイキー君かな?
と思って手を振ろうとしたら
私の店の数メートル手前で何故か止まった。
『__________え…あれって…???』
マイキー君が
止まって目を向ける先には________________
るあちゃんがいた。
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作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2021年9月1日 23時