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17.カラス仮面 ページ17

駐輪場からの音に
少し怪しく思った私は、
店を出て駐輪場を見てみる。



すると、いかにも怪しい、
カラスのくちばしのような
仮面をつけた人が3人、
マイキー君のバイクを囲んでいた。



その仮面を付けたうちの
ガタイの大きい男が
マイキー君のバイクを足で蹴っていた。






「Aちゃん、
 あれってやばいんじゃない…?」



あずちゃんが体を震わせて怯えている。








「これってさ、かの有名な
 あの無敵のマイキーのバイクじゃね?」

「なんでこんなとこにあるんだよ」

「知らねぇけどまぁ一丁やっとく?」


「おい、あのマイキーだぞ?いいのか?」


「は?俺らのバックには
 京極(きょうごく)さんが居るじゃねぇか。」

「そうだな」

「大体もうすぐ潰すチームだし」







そう言って、カラス仮面を付けた人達は
持っている棒を振り上げた________








『待って!!!!!!!!!』









「あん?誰だテメェ」







やばい、咄嗟に止めちゃった。









『それ、私の知り合いの人の
 バイクだから。』


「は?お姉ちゃん、
 マイキーと知り合いなの?」


『うっ、ま、まぁそうです。』






まだ出会って2.3日ですけど……!!!!







「ふーん……おい、お前らこいつ抑えろ」







えっ_________







するとカラス仮面を付けた一人から
両腕を後ろで抑えられ、
抵抗するも羽交締めにされた。





『離して!!!警察呼びますよ!!』


「その状態で
 呼べるものなら呼んでみろや」


「さぁて、マイキーちゃんの
 バイク拝見と行こうか」

「すげぇ、結構いじくってんだな〜」







どうしよう…
今店長買い出しに行ってて
まだ帰ってこないし、
あずちゃんは怯えて腰抜けてるし
私だけじゃ守れない、
マイキー君のバイクが壊されちゃう…!!!







『マイキー君のバイクに何する気?』


「見ての通り、
 この棒で今から壊すんだよ、
 マイキーの絶望する顔が見てぇなぁ」




ガハハハ!!
と、ガタイの大きい人が笑う








目の前でマイキー君のバイクが壊されるところなんて見たくない。


どうしよう、考えろ、A!!






羽交締めされてるから動けない…



うん…?羽交締め…?


確か、羽交締めって両腕を上げて
しゃがめば抜け出せるんだったっけ…?




一か八かだ!

おらぁっ!!!!

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作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2021年9月1日 23時

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