12.置き去りバイク ページ12
「マイキーが女の子に自分から
興味持つなんてあんまり無いからさ、
仲良くしてやってよ、ね?♡」
『は、はい…あはは』
苦笑いしかできない…
でも嫌われてるより
好かれてる方がまだマシか、
いや、どっちにしろ同じか?
「エマー!ちょっとこっち来てー!」
「あ、ごめん行くね!ばいばい!」
『あ、はい!また!』
マイキー君に
気に入られてしまった様です。
「あ、じゃあ今日、Aちゃんの
たい焼き屋さん行っても良い?!
マイキー君に会ってみたいし、
たい焼きも食べたい!!」
『うん!!もちろん!!
マイキー君は来るかは
わからないけど…!』
.
.
.
.
放課後、
あずちゃんは用事を済ませてから
お店に来るみたいだから一旦バイバイ。
私はそのままお店に向かう。
すると店の横の駐輪場に
いかつい見覚えのあるバイクが……
「A〜?今日はまだ居ないのか〜?」
外から店内を少し覗くようにして言う。
『マイキー君!!!』
「お!!A!!!
ちょうど今探してたんだ!!」
『今日も食べに来てくれたんですか?』
「おう!もちろん、毎日食べてぇからな!
ここにいるってことは
今からバイトか?」
『はい!』
「そっか!
じゃあまたあとでまた買いにくる!
一旦Aの顔を
見たかっただけだから!」
『へ、そうなんですか?
わかりました!』
「じゃ!また後で!」
『はい!待ってます!』
徐々にマイキー君と本当に
ダチになりそうだ笑
待ってるとか言っちゃった…
なんだか、マイキー君の笑顔を見ると
私まで嬉しくなっちゃうんだよね。
こう、胸の奥がゾワゾワっとして
ふわっとして、心が暖かくなる。
この気持ちはなんだろう…。
ってあれ??
マイキー君、バイク置いて行ったぞ??
また来るからその時に取りに来るのかな?
店に入ってから
約1時間経った頃だろうか。
『マイキー君、いつ来るのかな…?』
「Aちゃん!!」
『あ!あずちゃん!!!」
「お待たせ〜!たい焼きくださいな♪」
「ありがとうございます〜♪」
「マイキー君って来た?」
『あ、それがさ、さっき来て、
バイクを置いて行ったの…
また後で来るって言ってたよ!』
「そしたら会えるってことだね!!」
『多分!!!』
「楽しみ〜!!」
すると突然、駐輪場から
何か音がした。
164人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆゆゆ | 作成日時:2021年9月1日 23時