85.守る義務 ページ8
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胸元と首元が圧迫され、息がし辛い。
…ま、でも怪しんで当然だよな。
突然現れた私達に、謎の怪物…。混乱するし、きっと主である奴良君を守らないといけないのだろうし…仕方ないんだろう。
鴉の妖怪の目が鋭くなり、胸倉を掴んでいる手の力を強めて行く。
「おい！貴様、一体何を企んでいる！？」
「やめろ、黒羽丸。そいつは…」
「た、しかに…あや、しんで…当然、です…よね」
「「！」」
だけど
「こっちにだって、貴方達を守る義務ってのがあるんだから…！！」
そう叫ぶと同時に私は彼の手を掴み返し、少しだけ横に傾く様に力を入れる。
そして彼の顔の傾いた先に、取り出した小さな爆発を起こす札を投げ付けた。
「…っあんたの相手は私だろ！」
直後にボンッと爆発が起こり、直撃した時間遡行軍が奇声を発し、持っていた銃がガチャンッと落ちた。
あ…ぶな！
この人の頭に銃弾が撃ち込まれる所だった…。少しでも遅かったらどうなっていた事か…。
でも、守れた。
私でも誰かを守れる事が出来た。少なくとも今、この人を助けられた。
「よかった…」
思わずそう口にしてしまった。
小さな声の筈だったが、近距離の彼にはどうやら聞こえていたらしく、顔を赤くし、胸倉を掴む手が震えていた。
「…き、さまは！……う、〜〜〜〜っ！！」
「あ、兄貴？」
「え…ぅわっ」
「お、っと」
その後突然掴まれていた手が放された。
兄貴と言う事はこの二人は兄弟なのか？と考えながら、よろけて転びそうになるも、いつの間にか後ろにいた奴良君に支えられる。
「けほ…あ、りがとうございます…」
「そりゃこっちの台詞だ。それよりも…」
奴良君の視線の先にいたのは、先程の時間遡行軍。
あんな私の起こした小さな爆発で倒される相手ではない。
牛鬼さんは意識不明だ。
もし巻き込まれたらただじゃ済まない。早くこの場から離れて貰わないと…。
…よし。
「牛頭丸君！牛頭丸君は早く牛鬼さんを連れて安全な場所へ！」
「！」
「次こそ牛頭丸君が牛鬼さんを守るんだ」
「…へっ、えらっそーに。わあってるわ！てめえこそ、こんな所でくたばんじゃねえぞ！」
「勿論！」
大きく頷き、二人が奥に行くまで見守る。
さて、ここからなんだが、時間遡行軍は増える一方。再び現れた三体の時間遡行軍。
三振共外で戦うのに必死だ。
私だけで対処は不可能。
なら…！
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私逆ハー大好物なのでしてくれると嬉しいです！刀剣男士、ぬらりひょんの孫のキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (2023年4月21日 21時) (
レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年12月21日 5時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
赤い猫(プロフ) - 返信&更新ありがとうございます！これからも、ぬら爺と三日月じぃじのお茶会を想像しながら忠犬の如く待ちます！凄く好みな話しなので大丈夫、待てます！(｀・ω・´)なので、無理の無い様にのんびり気が向いた時に更新して下さいね！ (2020年11月10日 9時) (レス) id: 980ce92203 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 赤い猫さん» 大変申し訳ありません…。亀よりも遅い更新となりましたが、今後も広いお心で読んで頂けると嬉しいです…。本当にすみません…。 (2020年11月10日 2時) (レス) id: be10d4266f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - はまぐりさん» いやホントにもう更新遅くてごめんなさい！！！頭の中では大体出来てるんですが、それを字体にするとなると…。とにかく！遅くなり、すみませんでしたーー！！ (2020年11月10日 2時) (レス) id: be10d4266f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2019年8月15日 16時
