side.花開院ゆら ページ41
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入浴中に視線を感じたかと思えば、その正体は妖怪だった。
入浴中に狙うとはいい度胸していると思い、私は式神も召喚し、戦闘中である。
だが、一瞬だけ不安がよぎった。
二人を守れるだろうか。
また、あの鼠達の時のようにヘマをしないだろうか。
…あかんあかん！何考えてんねん！
私は陰陽師、妖怪を滅する者。
一度失敗したくらいで何弱気になってんねん！
しっかりせい！
大きく首を横に振る。
だがしかし、現状は厳しかった。
二人を守るのに防御ばかりで、攻撃が出来ていない。
その時、後ろから二人に抱き着かれ、バランスが取れずに風呂の中に落ちてしまった。
「なん…どしたんや二人共！邪魔せんといて！」
だが二人は私を離そうとしない上、返事もない。
まさかあの骨の奴に操られているのか。
私が倒れたせいで禄存も武曲も貪狼も札に戻ってしまった。
また…私は守れへんの…！？
「いけ！あの女に集中攻撃だーー！！」
「あかん…っ！」
やられる！と思った時だ。
「うわぁ、入浴中に襲うとか最低だよ」
「んあ？誰だお前？」
突然近くに聞こえた声に驚いて、顔を上げると長い髪でスカート式の軍服を着た子がいた。
帽子を被っており、顔があまり見えない。
だけど、誰かに似ていた。
その子は私達の方を一度見遣り、ひとつ大きな溜息を吐いた。
「も〜…ボクが居なかったらどうするつもりだったの？陰陽師でしょ？もっと頑張ってよ」
「なっ…！と、突然出て来てなんなん！？お前も妖怪か！」
「違うよー。ボクは主さんにお願いされて君達を守りに来たの！」
主さんの優しさに感謝してよね！
そう言うとその子は前に向き直り、持っていた短刀を構えた。
守る…？主さん…って事はこいつは式神？いや、でもなんかちゃう…。
妖怪でも人でも式神でもない…？
なんなんやこの子…。
「って事だから、次はボクが相手だよ。覚悟してよね！」
「はああ！？なんかまた新しいのが来たんだけど！牛頭の馬鹿！何処が楽なんだよ！」
「あ、忘れてた」
その子はまたこちらに振り返ると近付いて来た。
そして、後ろに周り、二人の背中付近で短刀を振るうと何かが切れた音がした。
「あ…あれぇ？」
「なんでうちら、ゆらちゃんに抱き付いてんの？」
「！」
「はぁい、これで動けるでしょ？早く逃げてね」
「お、お前糸が見えてたの！？何者だよ！」
その子はうーんと少し考え、
「ヒ・ミ・ツ♡」
と笑顔で応えた。
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サヒア(プロフ) - 来霧さん» 返信遅れて大変申し訳ありません！発狂して見てくださってるんですか！？尊い！？神！？嬉しい言葉の連発をありがとうございます！続編に行きましたので、是非是非そちらも続けて閲覧して頂けると嬉しいです^ ^ (2019年8月15日 16時) (
レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - コメレスありがとうございます！いつも発狂しながら見てます！ほんと尊いです！そして蛍丸まで出してくださって！神！ありがとうございます！！！ (2019年6月10日 22時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 来霧さん» 本当ですか！？嬉しいです！！これからも頑張りますので、応援宜しくお願いします^ ^ (2019年6月10日 20時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - ほんとにどんどん面白くなっていきますね！！これからも応援してます！ (2019年5月28日 18時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - あぁぁ！！尊い。更新楽しみに待ってます！ (2019年4月24日 8時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2017年12月29日 23時
