68.フラグと別荘 ページ36
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巻さんと鳥居さんは『牛鬼』の爪を見て、帰りたい帰りたいと嘆き出した。
まあ…確かに怖くもなるよ。
その意見に賛同した奴良君と山を下りようとしていると、清継君が止めた。
理由は暗い山は危険で、今下りてももうバスはないからだ。
清継君にしては正論を言う……
「見たまえ！ボクの別荘があるじゃーないか！」
…少し見直したかもしれないと思った私が愚かでした。
そう指差す先には、結構かなり立派な別荘らしき建物があった。
「この山の妖怪研究の最前線！セキュリティも当然抜群だ！」
「セキュリティ？妖怪に？…効くかな？」
効く訳がない。
何を根拠に言っているんだ。
「それにほら！襲われたとしてもこっちには少女陰陽師、花開院ゆら君がいるわけだ！ね！ゆら君、大丈夫だよねぇ！？」
「……」
花開院さんは無言で何かポーチの様なものを取り出し、その中身を整理し始めた。
その時、丁度私の目の前に小さな黄緑色の光がフヨフヨと横切った。
よく見るとそれが蛍である事がわかる。
へえ…、こんな山奥にも蛍って居るんだ。
久しぶりに見たな。
「あ、先生も一緒に…」
「いや、ワシはもう山を下りるよ。邪魔じゃろう」
「そ、そうですか…？話をもっと聞きたかったのに」
「いやいや
ワシの役目は終わりだよ」
その言葉に違和感を感じた。
気付かれないよう上を見ると、骨の子は何処か楽しそうにニヤリと微笑んだ。
「そぉだ…。
それだけ言って先生は階段を下りて行った。
…フラグ、って言うんだよねこれ。
明らかに煽って来てるよねこれ。
「主。骨の奴も行ったみたい」
「あ…ほんとだ。いない」
「何なのあいつ！怪しすぎ！てか妖怪でしょあれ！」
あの汚いの操って意味ある！？と半ギレ乱君。
と言うかさり気なく悪口言ってるよ？
…ちょっとわかるけど。
そんな乱君を落ち着かせながら、別荘内へ入った。
流石別荘、が第一印象。
シャンデリアや壁にある絵画など全てがキラキラしてるように見える。
「テンション上がる〜！」
「成金趣味〜」
「はっはっはっ！父親の山好きが高じて建てた別荘でね、この山の妖怪研究用に建て替えさせたものだ」
何故建て替えた。
何故。
「さぁお待ちかね、この奥が特製の温泉だよ。女の子達…先に思う存分入るがいい」
あ、お風呂の前に本丸のみんなに連絡しないと。
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サヒア(プロフ) - 来霧さん» 返信遅れて大変申し訳ありません！発狂して見てくださってるんですか！？尊い！？神！？嬉しい言葉の連発をありがとうございます！続編に行きましたので、是非是非そちらも続けて閲覧して頂けると嬉しいです^ ^ (2019年8月15日 16時) (
レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - コメレスありがとうございます！いつも発狂しながら見てます！ほんと尊いです！そして蛍丸まで出してくださって！神！ありがとうございます！！！ (2019年6月10日 22時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 来霧さん» 本当ですか！？嬉しいです！！これからも頑張りますので、応援宜しくお願いします^ ^ (2019年6月10日 20時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - ほんとにどんどん面白くなっていきますね！！これからも応援してます！ (2019年5月28日 18時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - あぁぁ！！尊い。更新楽しみに待ってます！ (2019年4月24日 8時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2017年12月29日 23時
