66.捩目山 ページ34
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新幹線から乗り換えてバスで、私達は目的地の捩目山にやって来た。
着いたまではよかったものの…
「なんだよ〜！ずーっと山じゃんか！」
「足痛い〜」
一時間経過したが、一向に待ち合わせ場所である梅若丸の祠が見つからない。
一時間も階段登りっぱなしで、山の中って…結構キツいな。
荷物もう少し軽くしてこればよかった。
と、思った時持っていたリュックが軽くなる。
え？と振り向くと乱君が私の荷物を持っていた。
こんなに歩いたのに汗一つかいていない。流石刀剣男士。
「大丈夫？Aちゃん」
「うん、ありがとう乱君」
「これぐらい全然！」
「乱ちゃん〜女の子なのに体力あるぅ〜」
「ほんと〜」
「えへへ、そうかな？」
それを見ていた巻さんと鳥居さんがそう話しかける。
いや…実はこの子男の子なんです、はい。
騙されてるんです、みんな。
他の子のを持ってあげてと言い、リュックを背負い直した時、花開院さんが何か見つけたのか途中で立ち止まった。
「なんやろ…あれ…」
その視線の先には、霧の中にお地蔵様が奉ってある祠のようなものがあった。
あ、あれじゃんか。
近くの石に『梅若丸』って書いてる…ん？なんで私見えるの？
そんな視力よかったか？
そう思っていると奴良君が代わりに答えてくれた。
「『梅若丸』って書いてあるよ！」
「あっ…ホンマや」
奴良君も見えたんだ。
…眼鏡してるから目悪いと思ってたんだけど。
やっぱり違うんだね。
目的の祠だとわかった清継君は、嬉しそうに花開院さんを褒めた。
すると、近くの茂みから誰かが現れた。
「意外と早く見つけたな。流石、清十字怪奇探偵団！」
そこにいたのは眼鏡をかけた少し小太りのおじさん。
どうやらこの人が清継君が会いたがっていた妖怪研究家の化原先生らしい。
「……ボク、近付きたくない」
「こら乱君、シッ」
乱君がぼそりとそう呟き私の腕を掴んだ。
素直過ぎる。
「いやぁ…嬉しいなぁ〜。こんな若い年で妖怪が好きな女の子がたくさんいるなんて…」
「いや、別に好きとかじゃないです…」
「ううっ…」
花開院さん、『ううっ』って…。
あまり近付きたくないのはわかるけど、本人を目の前にして言っちゃ駄目だろ。
………ちょっと臭いけど。
その時、キラッと化原先生の頭上で何か光に反射した。
乱君も気付いたらしく、同じように視線をやや上に向けている。
あれは…糸…？
なんで糸で繋がってるの？
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サヒア(プロフ) - 来霧さん» 返信遅れて大変申し訳ありません！発狂して見てくださってるんですか！？尊い！？神！？嬉しい言葉の連発をありがとうございます！続編に行きましたので、是非是非そちらも続けて閲覧して頂けると嬉しいです^ ^ (2019年8月15日 16時) (
レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - コメレスありがとうございます！いつも発狂しながら見てます！ほんと尊いです！そして蛍丸まで出してくださって！神！ありがとうございます！！！ (2019年6月10日 22時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 来霧さん» 本当ですか！？嬉しいです！！これからも頑張りますので、応援宜しくお願いします^ ^ (2019年6月10日 20時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - ほんとにどんどん面白くなっていきますね！！これからも応援してます！ (2019年5月28日 18時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - あぁぁ！！尊い。更新楽しみに待ってます！ (2019年4月24日 8時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2017年12月29日 23時
