【刀剣参戦編】薬研藤四郎 ページ24
今日は私と薬研君、乱君と一緒に万屋に来ていた。
必要な材料と食材、便利道具などだ。
色々なものがあり、ついつい見入っちゃうな。
「わぁ…！主さん！これすっごく可愛いっ！」
「ほんとだ。可愛いね」
キラキラと嬉しそうに乱君が見せてくれたのは、山吹の花と葉のついたオシャレな簪だった。
一瞬、何かが頭の中でチラついたのだが、結局わからなかった。
「ねね！主さん、これボクとお揃いで買おうよ！」
そう言いながら見せてきたのは、さっきの山吹の簪とピンクの花とリボンが付いた簪だった。
二つとも値段はそこそこ。高過ぎない丁度なお手頃価格。
お揃いか…。
前までの私ならこんなの全く買おうとか思わなかったけど、たまにはいいかな？
「おい乱。あんま大将を困らせるなよ」
「…そう言う薬研だって主さんにねだって薬草の本買って貰ったくせに！」
「うぐっ」
「まあまあ…。じゃ、お揃いで買おっか」
「！ほんと！？やったぁ！」
兄弟だなぁと思いながら、私は二つの簪を買って店を出た。
その時、ドンッと誰かとぶつかった。
「わ！」
「…！すまねぇ！」
ハッとした後、そう言いながら去って行く後ろ姿を見送った。
あれって…薬研藤四郎、だよね？
なんであんなに急いでたんだ？それになんだか怪我をしてるようにも見えたけど…。
それに少しだけ彼の纏っている気が乱れている様な感じもした。
「気のせい、か…？」
「大将、大丈夫か？さっき誰かとぶつかった様に見えたが…」
「あ、うん大丈夫。よし、次の店に行こっか」
「えーっと、次は…」
買い物が終わるまで、何故か私は先程ぶつかった薬研藤四郎が頭から離れなかった。
.
買い物が終わった時には空はオレンジ色になっていた。
時が経つのは本当に早いと思う。
「必要なものも買ったし、そろそろ本丸に戻ろうぜ」
「早く帰らないとまんばさん達が心配しちゃうしね！」
必要なものは全て買った。
二人の言う通り、早く帰らないとみんなが心配するかもしれない。
さあ、帰ろうと言う時。
「なあ！あんた、今日ぶつかった人だよな！」
「え？」
振り返るとそこには昼間ぶつかった薬研藤四郎がいた。
やはり見間違えではなかったらしい。彼は手入れがされておらず、切り傷などがあった。
そして、その腕には二本の短刀が大事に抱き締められていた。
「さっきの…。どうしたの？貴方も本丸に帰らないと心配されるよ？」
「……心配なんかされねぇさ」
「え…どういう…」
.
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サヒア(プロフ) - 来霧さん» 返信遅れて大変申し訳ありません！発狂して見てくださってるんですか！？尊い！？神！？嬉しい言葉の連発をありがとうございます！続編に行きましたので、是非是非そちらも続けて閲覧して頂けると嬉しいです^ ^ (2019年8月15日 16時) (
レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - コメレスありがとうございます！いつも発狂しながら見てます！ほんと尊いです！そして蛍丸まで出してくださって！神！ありがとうございます！！！ (2019年6月10日 22時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 来霧さん» 本当ですか！？嬉しいです！！これからも頑張りますので、応援宜しくお願いします^ ^ (2019年6月10日 20時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - ほんとにどんどん面白くなっていきますね！！これからも応援してます！ (2019年5月28日 18時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - あぁぁ！！尊い。更新楽しみに待ってます！ (2019年4月24日 8時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2017年12月29日 23時
