【刀剣参戦編】堀川国広4+？？？ ページ13
再び深呼吸をして、堀川君は話を続けた。
「…途中まではよかったんです。あの区域を抜ければ助かる、誰かいると。そう思った時でした。急に兼さんに名前を呼ばれて……」
『国広っ！！』
「…ふ、振り返ったらあの黒いモヤがいて…っ！すぐに兼さんが僕を庇ったんだってわかって…」
『お、前は…に…げ、……っ』
『ほお？庇ったか。まあいい』
「『次は外さない』って…。それで僕は……」
「…逃げた先でまんば達に会ったんだね」
「はい……っ」
辛かったに違いない。
大切な相棒を見捨てて逃げた自分が憎い。
相棒を切った奴が憎い。
そんな決断をさせてしまった逃した彼も、どれだけ苦しかっただろうか。
「堀川君、話してくれてありがとう。辛い思いをさせてごめん」
「主…。俺は…」
「まんばは堀川君の傍にいてあげて。今一人になるのは辛いだろうから」
「ああ、わかった…」
その返事を聞いた私は、そっと部屋を出た。
黒いモヤ…。
人ではなかった。時間遡行軍か？いや妖怪？化け物？
「そいつは一体なんの目的があって、あんな事を…、いや、今は私に出来る事をしよう。
私の影から現れた黒猫の式神、海理はにゃおと鳴いた。
「さっきの話に出た黒いモヤについて、少しでもいいから情報を探して」
「了解なのです、ご主人様」
「お願いね」
にゃ〜んと言いながら海理は影に消えた。
…さて、あと私が出来る事は……。
＊＊＊
私は今、鍛刀部屋にいる。
よし、今回はAll500でやってみよう。
今の私は何でもやっちゃえる気がする。
ぽんと資材を投入すると、3:00:00と出た。
3時間かあ。手伝い札使っちゃうか。まだ20枚くらいあるし。
と思いながら、私は手伝い札を使用した。
！来た…！！
「力を貸してーーーー“和泉守兼定”」
ぶわりと盛大に桜が舞う。
その中に髪が長く、新撰組特有の浅葱色の羽織を着た青年が現れた。
「オレは和泉守兼定。かっこよくて強い！最近流行りの刀だぜ」
「貴方が和泉守兼定…」
「そうだぜ。あんたがオレの新しい主か？しかも女かよ！」
「……」
「…お、おい？どうした？」
急に黙った私に戸惑いながら、心配してくれる彼。
どうしようどうしよう…凄く嬉しい。
本当に来てくれた。
堀川君の大切な相棒が、来てくれた。
「和泉守兼定」
「お、おう。何だよ」
「来てくれてありがとう」
今凄い笑顔だと思う。
それほど私は嬉しくてたまらない。
「ありがとう」
【刀剣参戦編】堀川国広5+和泉守兼定→←【刀剣参戦編】堀川国広3
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サヒア(プロフ) - 来霧さん» 返信遅れて大変申し訳ありません！発狂して見てくださってるんですか！？尊い！？神！？嬉しい言葉の連発をありがとうございます！続編に行きましたので、是非是非そちらも続けて閲覧して頂けると嬉しいです^ ^ (2019年8月15日 16時) (
レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - コメレスありがとうございます！いつも発狂しながら見てます！ほんと尊いです！そして蛍丸まで出してくださって！神！ありがとうございます！！！ (2019年6月10日 22時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 来霧さん» 本当ですか！？嬉しいです！！これからも頑張りますので、応援宜しくお願いします^ ^ (2019年6月10日 20時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - ほんとにどんどん面白くなっていきますね！！これからも応援してます！ (2019年5月28日 18時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
来霧(プロフ) - あぁぁ！！尊い。更新楽しみに待ってます！ (2019年4月24日 8時) (レス) id: cc1c1fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2017年12月29日 23時
