05.初鍛刀 ページ6
にっこりと笑い合ってると、パチパチと拍手の音が響いて来た。
そこには嬉しそうにして拍手をしている鈴木さんの姿があった。
いつの間にか他の刀は消えていた。
「おめでとう、Aちゃん。第一段階、突破だよ」
「おい、主。こいつは…」
「ありがとうございます、鈴木さん。まんば、この人は鈴木幸助さん。私の…上司、みたいな者かな」
「そうか」
納得したようにまんばは頷いた。
…あれ、ちょっと待った。
第一段階、って言ったよね？まだ何かある予感。
私の考えている事が分かったのか、ふふっと鈴木さんは小さく笑った。
「察しの通り、もうひとつやって貰う事がある。今からそこに移動しよう」
私とまんばは鈴木さんに付いて行った。
＊＊＊
着いた先の部屋の壁には『鍛刀部屋』と書かれた立て札が立て掛けてあった。
「ここで二人には鍛刀して貰う。資源…材料はここに用意してるから、頑張って！」
「投げやり過ぎだろ！」
私の代わりにまんばがツッコミしてくれた。
資源ってこれかな？
とりあえず火の中にぶっ込んでみますか。
二人で適当に入れてみた。
鈴木さんはまずはAll50と言う事だったので、測って投入してみる。
すると00:20:00と言う時間が出て来た。
何の時間…？
まんばと一緒にハテナマークを出す。
後ろから『手伝い札』と書かれた小さな板を鈴木さんから手渡される。
「これは？」
「これを使ったら時間短縮出来るんだ。使ってみて」
言われた通り、その板を火の前にかざし、声を聞く。
「共に戦ってーーーー“薬研藤四郎”」
するとまんばが現れた時と同じ桜吹雪が舞った。
現れたのは、黒い髪に藤色の瞳をした少年。
「よお大将。俺っち、薬研藤四郎だ。兄弟共々宜しく頼むぜ」
「…何かまたイケメンが出て来たよ」
「いけめん？何だかよく分からんが、あんたみたいな愛らしい人が大将なんだ。俺っちは護り刀。折れるまで護らせてくれや、大将」
笑いながら私の手を取り、跪いた。
何…この子、カッコ良すぎか！
愛らしい人って私が？お世辞も上手いとは…。
私も薬研藤四郎と同じように跪いた。
私の行動に彼は驚いているのが分かった。
彼の手を握り返す。
「薬研藤四郎。私と共に戦って欲しい。私の刀として、仲間として。お願い出来る？私の護り刀」
「…ハハッ、こりゃあ一本取られたな。ああ、護らせて貰うぜ、大将」
これでまた、仲間が増えた。
刀達の審神者として、主として、私はやる！
仲間を増やす！
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奥山乃愛(プロフ) - 出来たら全員出してほしいです……無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年12月24日 10時) (
レス) @page38 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
サヒア - 牡丹さん» いえいえ、指摘して頂いて助かりました。ありがとうございます！ (2018年3月6日 1時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア - CANさん» わかります！まんばは最高ですよね！ (2018年3月6日 1時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
牡丹 - すごく面白いです！あと、29の呪いの人形が呪いの人気となってます。いきなり指摘して申し訳ありません (2018年2月13日 16時) (レス) id: f8ceff626c (このIDを非表示/違反報告)
CAN(プロフ) - 切国ほんっとにカッコイイし可愛い！流石我の初期刀だわ！← (2018年1月23日 2時) (レス) id: 851af0ac90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2017年9月2日 21時
