03.説明 ページ4
中に入ると、畳の部屋と襖がそこら中に広がっていた。
一体何畳あるのだろうか。
ドキドキとしながら、奥へと進める。
鈴木さんはひとつの部屋の前です止まる。
「着いた。ここが本丸で一番広い大広間だよ」
「おお…って広過ぎません？気にしませんけど」
「だってここで皆集めて集会したりするし、全員入るには妥当な広さだよ」
「…一体審神者とは」
何、“全員”て。
審神者ってボスか頭領か何かなの？
え、意外とヤバそう。どうしよう。
「よし、じゃあ簡単に説明するね。Aちゃん」
「あ、はい。おなしゃす」
「おなしゃ…？えと、いきなりだけど、歴史修正主義者と言う時間犯罪者は時間遡行軍と言う攻撃軍を構成し、今も歴史を変えようとしている」
本当にいきなりだな！？
「その歴史修正主義者に対峙するのが僕達、時の政府。そして審神者は眠っている物の想い、心を目覚めさせ、自ら戦う力を与え、振るわせる」
「え…」
「審神者なる者は、過去へ飛ぶ。刀剣から生まれた付喪神、『刀剣男士』と共に過去を護るために」
ど、ういう事…だ？
つまり、その歴史修正主義者、時間遡行軍と戦う。過去を護るために、審神者は付喪神を呼び起こさせ、付喪神に戦わせる…という事？
命を、背負う…という事ーーーー。
そんな、重いものだったとは思わなかった。
ただのアルバイト感覚でいた。
突然で声が、出ない。
「…ごめん。急過ぎた」
「鈴木さん…。私、は…」
「ごめん。でも、今戦える審神者は少ない。戦力が徐々に減っている。Aちゃんは霊力も高い。是非、僕達時の政府と共に戦って欲しいんだ」
そう言うと、鈴木さんは私に頭を下げた。
その身体は震えている。
「……」
「無理を言っているのは承知の上だ。共に戦って欲しい…。お願い出来ないか？僕は…っ」
「鈴木さん」
私は立ち上がり、鈴木さんの前に近付く。
「誰がやらないって言いました？」
「え…」
「私、やってやりますよ。その審神者って言う仕事」
「A、ちゃん…」
「鈴木さん。一体今まで何人の人にそうして頭を下げて来たんですか？頭を下げられなくても、私はやります。今の私には何処にも行く宛がないんです」
顔を上げ、鈴木さんは黙って私の話を聞いてくれる。
そして、私は口元に弧を描いた。
驚いた鈴木さんの顔が見える。
「私は審神者になります。その歴史修正主義者とやらをぶっ倒してやりますよ」
自分の居場所は、自分で作るーーー！
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奥山乃愛(プロフ) - 出来たら全員出してほしいです……無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年12月24日 10時) (
レス) @page38 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
サヒア - 牡丹さん» いえいえ、指摘して頂いて助かりました。ありがとうございます！ (2018年3月6日 1時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア - CANさん» わかります！まんばは最高ですよね！ (2018年3月6日 1時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
牡丹 - すごく面白いです！あと、29の呪いの人形が呪いの人気となってます。いきなり指摘して申し訳ありません (2018年2月13日 16時) (レス) id: f8ceff626c (このIDを非表示/違反報告)
CAN(プロフ) - 切国ほんっとにカッコイイし可愛い！流石我の初期刀だわ！← (2018年1月23日 2時) (レス) id: 851af0ac90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2017年9月2日 21時
