25.練習 ページ28
初陣成功祝いとして小さな宴会をした。
料理も奮発してたくさん作ったせいか、疲れた。
私は一人こっそり縁側に出て、お茶を飲んでいる。
皆はまだまだ元気で、まんばと薬研君が凄い量を食べるのを乱君と清光君は若干引き気味に見ている。
まだ四振しか居ないけど、これからもっと仲間が増えて行くんだろうな…。
今回は誰も怪我をしなかった。
けれど、それがずっと続くとは限らない。
「私も…もっと、もっと頑張んないと」
審神者としてももっと強くなって、あの未来を視る力もコントロール出来る様にしなくては。
あの映像はどうやらこんのすけ曰く、政府から貰った特殊能力らしい。
私は政府から『未来予知』の力を手に入れたのだ。
これがあれは最悪の未来は免れる…筈。
「とにかく、練習あるのみ」
よし…、試しに明日学校で何があるか、何が起こるか『視て』みよう。
お茶を置き、集中する為にスッ…と目を閉じる。
すると、ザザーッ…と砂嵐が見えた後に誰かの人影と声が聞こえ始めた。
何だ…？
見え難いけど、ここは…学校の教室？私のクラスだ。
あとは…女の子？誰だろう？
〈……言います。フルネームは…花開院ゆらです〉
〈どうぞよしなに…〉
転校生かな…？
花開院ゆらさん、か。これが本当か覚えておこう。
そして、また砂嵐が起こり、場面が変わる。
そこは昔のものが飾られている、展示室の様なお金が掛かってそうな場所だった。
何故か奴良君や清継君達が居る。私も居た。
だが、そこで映像はプツンと途切れた。
「も、もうちょっとだけ…っ」
そこで私達はどんな事があるの？
何が待ってるの？そこを知らないと…！
無理に視ようとしたせいか、ズキっと頭と目の奥が痛んだ。
思わず手で目元を抑える。
今の私が出来るのはここまで…か。
悔しいなぁ…。
「おい…！？」
「大将！？どうした、目が痛むのか？」
「あ、まんばに薬研君…」
いつの間にか二人が私の両端に居た。
気配が無くて少々驚いたけど。
乱君と清光君は襖から心配そうにこちらを見て居た。
「大丈夫。無理に力を使おうとしてちょっと痛むだけ」
「ちょいと目ぇ見せてみな。…あー、少し赤くなってんな」
「え！？大丈夫なの！？」
「主死なないでぇっ！！」
「し、死なないから！」
薬研君がそう言うと皆慌て出した。特に清光君。
死なないで、何て大袈裟な。
そんなんで死なないよ。
私は小さく笑う。
その後、結局まんばにより、強制的に部屋へと連行された。
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奥山乃愛(プロフ) - 出来たら全員出してほしいです……無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年12月24日 10時) (
レス) @page38 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
サヒア - 牡丹さん» いえいえ、指摘して頂いて助かりました。ありがとうございます！ (2018年3月6日 1時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア - CANさん» わかります！まんばは最高ですよね！ (2018年3月6日 1時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
牡丹 - すごく面白いです！あと、29の呪いの人形が呪いの人気となってます。いきなり指摘して申し訳ありません (2018年2月13日 16時) (レス) id: f8ceff626c (このIDを非表示/違反報告)
CAN(プロフ) - 切国ほんっとにカッコイイし可愛い！流石我の初期刀だわ！← (2018年1月23日 2時) (レス) id: 851af0ac90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2017年9月2日 21時
