15.第一印象 ページ16
清継君が作戦?説明?みたいな事を話し出した。
手には計画表と書かれた紙があった。
いや、要らんだろ。
「よし…ルートはこうだ。学校からはフェンスが高くて行けないし、池を泳いで行く事も無理。裏手のここから登って交通量の少ない時を狙って道路を渡る!」
あー、だからここで集合だったのね。
あと島君、流石!じゃないから。
ちらりと薬研君を見るが、視線はやはりあの三人に向けられている。
かなり警戒している様に見えた。
どうしたんだろ、薬研君。
あの三人がどうかしたのかな…?
よく分からないまま、私達はスタート地点である少々急な坂を登る。が、その時私は気付いた。
家長さんも及川さんも、そして私もスカートである事に。
「あー…、奴良君に薬研君。先に登ってくれない?家長さんと及川さんは後ろね」
「!そう言う事か…。流石A。じゃ、先に行かせて貰うぜ」
「え?何で?」
薬研君は察してくれたみたいだが、奴良君と家長さんと及川さんはよく分かっていない様だ。頭にハテナマークが出ているのが見える。
「奴良君、私達女子はスカートなの。ここの坂は急みたいだし、もし家長さんが上で奴良君が下なら見上げたら…見えちゃうよ?」
「「「!?」」」
「あ、ご、ごめん!そうだね!ボク先に行くよ!」
気付いたのか慌てて登って行く奴良君。
同じく気付いた二人は少し�茲を赤らめていた。
いや、私は下に履いてるから大丈夫だけど、二人は分からないしね。
これで一先ず安心でしょ。
「さ、二人は先に行って。私は最後に行くから」
「わ、分かった。Aちゃん、ありがとう。私気付かなかったよ」
「どういたしまして。はい、次は及川さん」
「…ねぇ、貴方。名前は?」
「え?AAだけど…」
「AA…。貴方が若の言っていた…」
初めて話し掛けられたと思ったら名前を聞かれた。
あ、自己紹介してなかったっけ。
忘れてた。
てか、貴方がとか若って何。……んん?
「礼を言うわ、AA。…あ…ありが、と」
「!うん、どういたしまして」
「〜〜っ!わっ私はまだ認めてないんだからね!?調子に乗らないでよ!?」
「は、はい…?」
照れてるのか、怒っているのか、よく分からないまま及川さんは坂を登って行った。
認めてないとは?調子に乗るとは?あれ?
今日初めて会ったよね?ん?
どゆこと?
私、何かしちゃった?
及川氷麗の第一印象は、ちょっと変わったツンデレの可愛い女の子でした。
409人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奥山乃愛(プロフ) - 出来たら全員出してほしいです……無理せずに頑張ってくださいね! (2022年12月24日 10時) (レス) @page38 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
サヒア - 牡丹さん» いえいえ、指摘して頂いて助かりました。ありがとうございます! (2018年3月6日 1時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア - CANさん» わかります!まんばは最高ですよね! (2018年3月6日 1時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
牡丹 - すごく面白いです!あと、29の呪いの人形が呪いの人気となってます。いきなり指摘して申し訳ありません (2018年2月13日 16時) (レス) id: f8ceff626c (このIDを非表示/違反報告)
CAN(プロフ) - 切国ほんっとにカッコイイし可愛い!流石我の初期刀だわ!← (2018年1月23日 2時) (レス) id: 851af0ac90 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サヒア | 作成日時:2017年9月2日 21時