14.旧校舎 ページ15
鳥居を出ると薬研君の服装が現代風のものになっていた。
内番と同じ眼鏡、シンプルなグレーの長袖に黒のジーンズ。紺色の紐靴。
モデルかな？
私、制服と体操着しか持ってないんだけど。
因みに今は制服。
「おお、すげえな。服装が代わってる」
「カッコいいよ、薬研君。あ、言っとくけど他の人の前では名前で呼んでね？」
「了解だぜ、A」
「…うん、それで」
さらりと呼び捨てして来たよこの子。
不意打ちで少しドキッとした。
＊＊＊
そして、約束の集合場所に着いた。
そこには私と薬研君以外が既に来ていた。
だが、中には二名ほど知らない人が居る。
「あ！Aちゃん！」
「ごめん。遅れちゃった。奴良君も来たんだ」
「う、うん。あの、Aさん。その人は…」
皆の視線が薬研君に向かれていた。
そりゃ、気になるよね。こんなイケメン。
一応知り合いって事にしてるんだけど。
「自己紹介が遅れたな。俺っちは…粟田口薬研。Aとは仲良くさせて貰ってる。兄弟が多いんで、名前で呼んでくれや」
「薬研君、こう言うホラーっぽいの好きみたいで付いて来ちゃったの。宜しくしてくれると嬉しい」
咄嗟にフォローする。
だが、薬研君の自己紹介に何故か皆は目を見開いていた。
特に変な事を言ってはいないと思うんだが。
「Aさんと薬研君、名前で呼び合ってるんだ…」
「うん、そうだけど…。奴良君？」
「Aちゃん。何でこんなカッコいい彼氏がいる事教えてくれなかったの！？」
「かっ…彼氏！？違うよ、友達だって」
「「え…。そうなの？」」
「そうだよ」
なんだ〜とほっとする奴良君と家長さん。
その二人を見て笑う薬研君。
一体何なんだ？
「まあ、人数が多い事は良い事だ。歓迎しよう、薬研君。メンバーは8人か…。ん？やあどうも、ありがとう来てくれて。失礼だが…名前は？」
清継君が見かけない二人に声を掛けた。と言うか清継君の格好おかしい。
一人は黒髪ロングの可愛らしい女の子、もう一人はかなりがっしりとした不良っぽい男の子。
二人共浮世絵中学の制服を着ていた。
こんな子、学校にいたっけ？
「及川氷麗です！こう言うの超好きなの！」
「オレも好きなんだ。倉田だ」
もの好きもいたもんだな…。
すると、薬研君は奴良君、及川さんと倉田君を何故か睨みながら見ていた。
「薬研君？」
「！おっと悪いな、何でもない」
気にするな、と笑う薬研君。
不思議に思いつつ、清継君の話に耳を傾けた。
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奥山乃愛(プロフ) - 出来たら全員出してほしいです……無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年12月24日 10時) (
レス) @page38 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
サヒア - 牡丹さん» いえいえ、指摘して頂いて助かりました。ありがとうございます！ (2018年3月6日 1時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
サヒア - CANさん» わかります！まんばは最高ですよね！ (2018年3月6日 1時) (レス) id: c08842489f (このIDを非表示/違反報告)
牡丹 - すごく面白いです！あと、29の呪いの人形が呪いの人気となってます。いきなり指摘して申し訳ありません (2018年2月13日 16時) (レス) id: f8ceff626c (このIDを非表示/違反報告)
CAN(プロフ) - 切国ほんっとにカッコイイし可愛い！流石我の初期刀だわ！← (2018年1月23日 2時) (レス) id: 851af0ac90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヒア | 作成日時：2017年9月2日 21時
