No.104 ページ39
「「……は？」」
オイラを覗いたクラス全員がきょとんとする中
相澤先生はこちらまでやってきて
相「皆さん、お疲れ様でした。なかなか真に迫っていましたよ」
と、保護者たちに向かって言った。
途端に
「いや〜お恥ずかしい! 先生の演技指導の賜物ですわ!」
「緊張しましたわ」
「爆豪さんがキレた時はどうなるかと思いましたケロ」
「すみません〜っ、つい…」
和気あいあいと話し出す保護者たち。
出「え??」
麗「と、父ちゃん??」
まだ戸惑うクラスの連中に
相「まだ分からねぇか? 分かりやすく言うとドッキリってヤツだな」
淡々と相澤先生はそう告げる。
「「はーーー！？？」」
飯「は、犯人も……!?」
相「えー……この人は劇団の人です。頼んで来てもらいました」
{えっ……あ、はい。驚かせてごめんね?｝
ぎこちなく頷く黒マント。
爆「道理で手応えねえ、クソモブだったぜ」
と、カツキは言っているが
(いや、多分、プロのヒーローだな、…うん)
あの一瞬で
緑谷のおばさんを救けた姿を思い出す。
八「ちょっと待ってください! 流石にやり過ぎなのでは…!? 一歩間違えれば、怪我どころでは済みません!」
相「万が一には備えてある。プロのヒーローは常に危険と隣り合わせだからな。ヌルい授業が何の身になる?」
八「それは…そうですけど……」
相「……怖かったか? 家族に何かあったらと」
八「はい、とても」
相「家族の大切さは口で言っても分からない。失くしそうになって初めて気づくことができる。今回はそれを実感してほしかった」
相「人を救けるには力、知識、判断力が不可欠だ。しかし、判断力は感情に左右される。将来ヒーローになった時、自分の大切な家族が危険な目にあっていても取り乱さず、救けることができるか。それを学ぶ授業だったんだよ」
相「冷静なだけじゃヒーローは務まらない。救けようとする誰かは、大切な家族が待っている誰かなんだ。それを肝に命じておけ」
相「それじゃ、今日はこのまま解散。保護者の皆様、ご協力ありがとうございました」
と、相澤先生が締めくくったので
叔父さんの元へ駆け寄る。
『叔父さん、あの、今日はありがとな、…うん』
「…………………あいつにも見せてやりたかったな」
叔父さんの言う“あいつ”とは
きっと母さんのことだろう。
『……母さん、喜んでくれるかな、…うん』
そうポツリと呟いたオイラに
叔父さんは微かに微笑んで頷いてくれた。
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たいやき(プロフ) - ミリアさん» コメントに気づかず、返信遅れてすみません!応援ありがとうございます!こちらは更新ゆっくりになりそうですが、頑張ります!! (2018年2月18日 0時) (
レス) id: 106da89505 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく面白かった作品で大好きです続きがすごく楽しみですこれからも体調に気をつけて更新頑張ってください応援してます (2018年2月9日 20時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たいやき | 作成日時：2018年2月3日 21時
