No.102 ページ37
しかし
葉「あっ……!」
スタンガンは黒マントに蹴られ
穴の奥底へと落ちていってしまった。
{どうやら見えない小蠅が紛れ込んでいたな……!｝
黒マントは乱暴に檻の外へ出ると
ライターを取り出し
{１人１人、じっくり苦しめたかったが、止めた。皆、仲良く、地獄に行こう｝
出「やめ……!」
ライターに火を付け、穴へと放り込んだ。
途端に
[[ゴオオオォォォ]]
穴から凄まじい熱風と共に炎が上がった。
それを見て
出「…僕のせいだ……」
と、絶望的な顔をしているイズク。
爆「アホか、テメーは」
『うん、今がチャンスだろ!』
オイラは鳥に乗って空高く舞い上がる。
カツキも爆破で勢い良く飛び出している。
{クッ……!｝
肝心の黒マントは
轟が足元を氷結させて、動けないでいた。
そんな黒マントに
オイラは百足を投げつけて、拘束し
爆「この黒ずくめ野郎が!!」
さらにカツキがその上に馬乗りになって
片手を爆破させ、威嚇している。
『叔父さん! 大丈夫か?』
カツキが黒マントを押さえつけている間に
檻から保護者を解放していく。
「………あぁ」
頷く叔父さんに怪我がないことを確認して
ほっと息をつく。
オイラ達の後にやってきたイズクは
出「お母さんっ、大丈夫!?」
おばさんの無事を確認してから、すぐに
出「かっちゃん!」
カツキの方へ駆け寄った。
爆「こんな雑魚、俺1人で十分なんだよ! クソが!」
心配そうに駆け寄ったイズクに
カツキがそう言うと
「勝己っ、アンタ、またクソなんて言って!」
爆「うるせえ、クソババアが!」
檻から出た光己さんがカツキの頭を叩いている。
その光景に苦笑した時
出「それｰｰｰ」
ハッとした顔のイズク。
その視線の先を見ると
黒マントが何かを指で押していた。
その瞬間
[[どがぁぁぁあん]]
出「な……っ!?」
下から爆発音が響き
オイラ達がいる地面がぐらぐらと揺れ始めた。
爆「何した、テメェ!」
{言っただろう? 仲良く一緒に地獄行きだ｝
黒マントが持っていたのは何かのスイッチだった。
『くそ、爆弾か…!』
(早く避難しねぇと、やばいな、…うん)
(この人数を一度に運ぶには……)
ぐらぐらと揺れる中
急いで鳥を4体造り出しながら
『八百万! なんかデカいシートくれ!』
向こう側にいる八百万に声をかける。
出「A、何をっ…」
『オイラの鳥で一気に運ぶ。保護者集めんの手伝え!』
そう言うと、イズクは慌てて頷いた。
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たいやき(プロフ) - ミリアさん» コメントに気づかず、返信遅れてすみません!応援ありがとうございます!こちらは更新ゆっくりになりそうですが、頑張ります!! (2018年2月18日 0時) (
レス) id: 106da89505 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく面白かった作品で大好きです続きがすごく楽しみですこれからも体調に気をつけて更新頑張ってください応援してます (2018年2月9日 20時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たいやき | 作成日時：2018年2月3日 21時
